【解説】これはDavid Wilcock(1973-)の500頁を越える著書The Source Field Investigations: The Hidden Science and Lost Civilizations behind the 2012 Prophecies (2011)――『根源の場の研究:2012年予言の背後にある隠された科学と失われた文明』――の概要を知っていただくために、その最終章DISCLOSURE(真相公開)から最後の4つのセクションを選んで訳したものである。
始めの3セクションは現代インドにおける新しい科学研究の紹介だが、これが奇しくもこの本の論点を要約する形になっている。最後のセクションの結論は圧巻だが、諸々の古代文明の予言は現時点の我々に向かって発信されている、という指摘は、今生きている自分と、時空を超えた人間の絆と、この宇宙そのものに対する感動をかき立てる。
 この本は掛け値なしに、文字通り「画期的な」「眼を開かせる」本であると言ってよい。この種の問題を扱う「トンデモ本」といわれるものがあるが、これは厖大で詳細な注がつけられていることから見ても、時間をかけた、広範囲な研究調査を踏まえた、学術的な――しかし驚くべき洞察による、恐るべき内容をもつ――本である。問題が2012年という、現時点にかかわるものなので、急きょこの紹介を思いついた。しかしもちろん、我々の歴史がここで終わるのではない。この本については、引き続きこのサイトで紹介していくつもりである。

 

The Source Field Investigations

 (根源の場の研究 pp.451-462)

現代インドにおけるETとの接触

The India Daily のウェブサイトには「Technology」というセクションがあるが、このセクションの記事の50パーセント以上は、インド政府そのものの機関からリークしたものと思われる。これらの報告には、真相公開への非常に強い努力の様子がうかがわれ、世界のどこにもこれに対当するものを私は見たことがない。筆者のほとんどが匿名であり、この局面で彼らは出所を明らかにすることはできないから、ほとんどの人々がこれらを一蹴して顧みないのは当然とも言える。しかし、これらの記事に見られる詳細な専門知識のレベル、それに、この本で私が論じてきたこととそれらがいかに符合一致するかは、驚き以外の何ものでもない。
2006年4月29日のある記事は、最初の核実験を1970年代に行ったあと、インドは地球外人間との最初の接触をしたこと、そして1998年5月の11日と13日にインドが新しい実験をしたあとにも、ETが再び現れたことを明かしている。インドのNASAに当たる機関は「インド宇宙研究所」(ISRO)である。2008年にインド・デイリー紙は、ISROの所長であるG. Madhavan Nairが、「秘密に活動する国連の努力と手を組んで、ISROのもっているUFOファイルを秘密にしておくという、極秘のミッションを受けている」ことを明らかにした。この記事はさらに、国連の高官たちが、インドはこれ以上これらの秘密を保てなくなるかもしれないと、とても心配していると言っている。ISRO内部のエリアのいくつかは極秘になっているが、インド・デイリーによると、おとなしくしている職員ばかりではないという。

この閉ざされたエリア内で仕事をしているある科学者によると、インドは、国連安保理の努力によって統制されている地球外人のUFOから、リヴァース・エンジニアリングによる科学技術を聞き出しているということだ。その見返りに、インドは、その宇宙ミッションを通じてUFOから学んだことを、口外してはならない。

この記事はさらに進んで、BJP党は国連を驚かせるような決定をすることで知られているが、真相暴露がもう一つの例になるかもしれないと言っている。

 米国その他の国家から受けるあらゆる不利益や脅しをものともせず、BJPに率いられたインド政府は多数の核爆弾実験を継続した。この次には、インド政府は、いかに世界が、うまく組織された国際秘密会議によって、過去百年にわたり、UFOの秘密を隠されてきたかを暴露するであろう。しかし一つ困ったことが生ずる。インドは、もしUFOについて真理を明かしつづけるならば、国連安保理の6番目のメンバーになる機会を失うだろう。BJPはおそらく真相を暴露しながら、インドの安保理入りのために戦うことだろう。

2004年にインド・デイリーは、この関係の先端都市プネーの防衛研究に携わる科学者や技術者が、2012年までは、これら極秘の計画について彼らが知っていることを、世界に対して言わないように命じられていると報じた。

 こうしたひそひそ話に注意して関心をもちつづけていれば、インドがすでに、誰も話したがらないあることを実験していると理解するだろう。それは、これまでの物理学と伝統的な機械による宇宙飛行の技術を一新させるものである。…もしこのひそひそ話が正しいとすれば、インドは世界を永久に変えてしまうことになるかもしれない。しかしどうしてマジック・イヤーの2012年なのか? なぜあらゆることが、その年まで秘密にされなければならないのか?

 インドはすでに宇宙競争に入っていて、2008年にインド・デイリーは、インドはすでに月のET基地を知っていると報じている。

 インドは世界を驚かすかもしれない。それはいつ起こっても不思議ではない。この国は月のUFO基地の地下インフラ構造の存在を暴露するに違いない。

2005年7月4日のある報告は、これら地球外人といわれる人たちが、インド政府と軍隊に対して教えてきたと思われることを暴露している。そしてそれらは、もう今では[この本の読者にとって]耳新しいことではないはずである。

 我々がひとたび[次元の違う]パラレル宇宙の一つに入れば、我々は、時間も空間も、縦横高さを分別するのと同じように、見ることができる。未来の人間とエイリアンの文明からやってきたタイム・トラベラーは、ワームホールのネットワークをくぐってUFOを使って我々を訪問する。…ワームホールを通って旅行するのは魅力的なことだ。人は時間と空間を別々に考え計画することができる。そこで人はワームホールの入り口と出口を、時間と空間の基準点として利用することができる。人は時空の基準点の計算を、(パラレル宇宙の)より高い次元を用いて行わなければならない。…ワームホールの入り口と出口を調整することは、ひとたびこれをパラレル宇宙のより高い次元から行うならば、比較的容易いものになりうる。これを我々の物理的宇宙の中で試みるとしたら、きわめて難しい数理解析になるだろう。

「我々が縦横高さを分別するのと同じように」時間を見ることができるという考え方は、まさに我々がこの本の第2部を通じて論じてきたことである。これらインド・デイリーの論文の多くに見られる、細かい専門知識のレベルは驚くべきものであり、この本できちんと説明するにはスペースがはるかに足りない。ある論文は、トンネルの門(portals)は非常に高い強度のエネルギーによって電離層を爆撃することによって、形成することができると言っている。

 ワームホールは特別の方法で処理され操作されなければ、物理的実体はその核においてすべての物理的属性を失う。…しかしパラレル宇宙を通じてなら、その実体は時間と空間を瞬時に通り抜けることができる。そこで、エイリアンがはるかに我々の文明を超えている領域への、本当の挑戦がやってくる。彼らは、我々の物理的宇宙へと通じている別のワームホールに中で、物理的実体へと姿を取り戻す方法を知っているのである。…何人かの研究者によれば、物理的実体からパラレル宇宙的実体への変容は、ひとたびワームホールがある実体をパラレル宇宙へと移送するようにプログラムされるなら、自動的起こるという。
ワームホールをプログラムするのは容易なことではない。それはパラレル宇宙からであれば容易いのだが、こちら側からは、数理解析という観点から古典的な難問になるであろう。しかし、コンピューター計算のアルゴリズムと処理能力の進歩によって、複雑な方程式を解き、ワームホールをプログラムすることが可能になるであろう。

2006年10月7日のある論文は、時間は空間から切り離すことができ、その上で、後に別の時間点につなぐことのできるホールディング・ゾーンを、超空間に作ることができると言っている。「時間と空間の切り離しは、重力放射(gravitational radiation)の操作を用いることによって達成することができる。」別の論文は、時-空には多くのパラレル現実が存在する――パラドクシカルに思えるが、我々は現実に多くの異なった場所に同時に存在できる――と指摘している。「我々は夢を見ているときには、別々の実体として共存するのだろうか? それは違う、と専門家は言う。同じ実体が、多くの時間次元に共存するのである。これは我々が誰かのことを考え、心の中でその人が何かをしてくれると意志するときも同じである。」

どのようにパラレル宇宙の中へ入っていくのか?

2005年7月9日、インド・デイリーのテクノロジー・チームは、このスターゲート旅行を可能にする鍵はマイナス質量をつくり出すことだと言った。これは、我々がこれまで論じてきたこととまさに同じ概念だと思われる。すなわち質量は、その内部の運動が加速されて光速を越えたとき、負の質量に変わるということである。

ひとたびマイナス質量がつくられると、タイム・トラベルとか、空間や時間を曲げるとか、パラレル宇宙を出入りする運動といった、すべての難問が即座に解決される。ブラックホールに入るときに、もしあなたが自分の質量をマイナスにする過程を加速することができれば、あなたは容易く通り抜けられる。…宇宙船に積んだコンピューターは、質量という因子を正から負へとコントロールすることができ、それは飛行機が、離陸、飛行、着陸のときに、重さのバランスを取るのと同じことである。ひとたび実体の質量が操作できることになれば、ワームホールを通り抜けることは容易いだろう。これは異なった時間次元だけでなく、パラレル宇宙へ、さらにそのかなたへと旅することを可能にするだろう。

 この科学技術があれば、我々は明らかに、負の潜在可能性をもつ未来の出来事を、それがやってくる前に予見し、その結果を変えるための予防手段を講ずることが可能になるだろう。

また、もしある文明が未来を見通し、時間軸を移動させることによって未来を変えることができるなら、彼らは地上的な意味での不死性を手にするだろう。これこそまさに進歩したエイリアンが到達したものだ。そしてそれは我々が、次の数百年間に到達するであろうものである。
 

 2005年7月22日、さらなる情報が3次元時間という考え方に関してもたらされた。そしてこれもすでに聞き覚えのあることだ。

パラレル宇宙で本当に起こることは、一つの次元としての時間がなくなることだ。…それはその環境で生き抜くことを、この物理的宇宙とは非常に違ったものにする。…この物理的宇宙でA地点からB地点へと歩きまわることができるように、パラレル宇宙では、一つの時点から次の時点へと歩くことが可能になる。

2005年7月23日、パラレル宇宙という概念がさらにこう説明されている。

より高い次元の超空間は、物理的宇宙で通用するすべての知られた物理法則を受けつけない。それは時間が一つの次元として存在しない宇宙である。それはあなたが並行する時間次元をつくり出すことのできる宇宙である。物理的対象は、多-実体的対象へと崩壊する。…我々は今この瞬間も、多元パラレル宇宙に属している。…我々の物理的肉体が物理的宇宙にある間も、我々はパラレル宇宙からの[より高い]自分自身と交信し、仕事をし生きていくように脳を導いている。ひとたび死んでも、我々は生き続けるのだが、ただ肉体が使えなくなったので物理的宇宙から身を引くのである。我々はパラレル宇宙の中で生き続けるのだ。

 2005年7月26日、インド・デイリーの科学技術チームは、私がこの本で独立に導き出した科学と正確に同じ内容を述べている。この符合を見たとき、私は頭を打たれたように感じた。

…時間次元が光速で動いているだけでなく、現実にそれ以上に加速させられたとしたら、そのフォトン(光量子)はどうなるだろうか? …その正味の結果は、一つの実体が物理的宇宙から抜け落ちて、パラレル宇宙へと吸収されるということである。これは人を魅する話だ。なぜならこれこそ、パラレル宇宙で永遠の命を生きるすべを知っていて、ごくまれには物理的宇宙を飛び回ることのある、進んだ文明に起こることだからだ。一部の科学者は今、人は死んだのち、そのエネルギーの電磁的な空間的根源、すなわち魂が、減速していく時間のトンネルを潜り抜け、パラレル宇宙に入ったことを示す白い光となって終わる、と信じている。
 この分野の研究者たちによれば、進んだ文明は、物理的宇宙とパラレル宇宙にいつでもアクセスできる能力によって不死性を獲得できるという。おそらくは、それが起こるのは我々が生まれるときと死ぬときであろう。しかし、時間を加速させたり減速させたりする技術があれば、この物理的宇宙の内部にいながら、パラレル宇宙にアクセスし、そこへ出入りすることが可能になるだろう。

 7月27日、インド・デイリーの科学技術チームは、この科学を生物学の観点から論じている。そしてここでも、それは我々の論じてきたことに非常に近い響きをもっている。

我々の脳の3分の2は自分で制御することができない。それはパラレル宇宙の実体(entities)によって導かれている。我々は普通テレパシーと呼ばれる、心の生み出す合図を用いて、多くの他の実体と交信するが、パラレル宇宙のより高い空間次元にいる我々自身とさえ交信しているのだ。…我々は、肉体的に物理的宇宙を離れることなく、我々の心とともにパラレル宇宙を間違いなく常に通過している。脳のその部分は自分でコントロールさえできない。したがって我々は、物理的宇宙からパラレル宇宙へといつでも行き来することのできる、何らかの進歩した生命体と、遺伝子的につながっていると思われる。

 多くの地球外人は、我々の宇宙領域の最も密集した部分であるM15恒星クラスターから我々を訪問している、と言っている論文もある。そこは多くのブラックホールがあり、地球外の文明に巨大な移動ステーションを提供しているからだという。これらの地球外人たちは、明らかに2012年に地球に姿を現す用意をしているという。2005年8月10日のある論文は、報告されているUFOの多くは、実は、今から何百年も先の、我々自身の未来の世代によって始められた、時間を逆行する現象なのだと言っている。

「銀河家族の再会」を準備する

ある2006年の報告は、UFOと地球外文明人たちの存在が、2012年12月に人類に知らされるだろう――そして「その全体的コンセンサスは、世界にゆっくりとその準備をさせることだ」と明かしている。2006年12月29日のある論文は、世界の各国政府はUFOとETの真実を何十年も隠してきたが、2012年に真実を明らかにする秘密の準備がなされつつある、と言っている。この論文は、「ブラジル、インド、および中国がこの問題では主導格」で、世界はひそかに地球外人の助けを借りて、この変化によって起こるかもしれない、すべてのありうる災難を避けようとしている、とも言っている。2005年5月12日、India Today紙は、2012年12月の時点で、夜空の88のすべての星座からの代表が、我々を訪問するだろうと書いた。その時には、我々は「ついに、進化の現実のプロセス、時間と空間を曲げるプロセス、重力は波であって力ではないという事実」その他多くのことを理解するだろうと言っている。
 2007年1月4日の別の論文は、この「銀河系一列化」が2012年12月にピークに達したとき、何が起こると予想されるかを明らかにしている。

「銀河系一列化」は世界を変える。諸文明は生まれ変わる。地球は若返る。それは重力波動の働きである。より高い次元での重力波動が、地球が生まれ変わるように、この銀河系一列化を起こさせるべくプログラムされているのである。
 大きな銀河系一列化は過去にも起こった。恐竜は、大きな銀河系一列現象が数百万年前に起こったときに姿を消した、と信じている人たちもいる。ヴェーダ文学は銀河系一列化について語っている。アトランティスはこの現象の起こっているときに失われた。面白いことに、古代文学もまた銀河系一列化の間とその後に、正式の地球外人訪問があったことを匂わせている。銀河系一列化のほぼ一世紀前に、進んだ地球外諸文明が地球訪問を始める。面白いことに、現代のUFO目撃は1911年にドイツで初めて記録された。地球外人たちは、彼らの正式訪問のための環境をつくる。今度の場合も変わらないだろう。我々は2012年とその後に、地球外文明――ビッグバンを起こしたタイプ4の進んだエイリアン――にお目にかかるかもしれない。科学、歴史、哲学など人間生活の諸相は、我々が驚きをもって見つめるその日に、変わってしまうかもしれない。

 全体的に見て、これらインド・デイリーの「テクノロジー」セクションの真相暴露は、あまりにも数多く、特殊性があり、現在進行形なので、それらは真実を語っている可能性が高いと私は感ずる。そしてこれらのデータは、アメリカやその他の国の、軍事・産業複合組織で働いている人たちのいくつかの証言を傍証している。

“ミスターX”の証言

ここで思い出すのは「プロジェクト・キャメロット」(Project Camelot)のインタビューを受けた最初の証言者“ミスターX”の言葉である。彼は前面に現れて、自分の正体を明かし、極秘の計画について知っていることをもっと多く語ろうとしていた矢先に、突然、ひどく殴打されて死んだ。にもかかわらず、彼が読んだトップ・シークレット文書について彼が書きとめた証言を、我々はもっている。これは1950年代という早い時期に、世界のリーダーたちに与えられたメッセージを明らかにしたものだった。ジェリー・ピピン(Jerry Pippin)が直接この証人をインタビューし、聞いたことを書いている。

…そのETたちは、我々のリーダーたちの意向がどうであろうと、2012年の12月21日か22日に、世界のあらゆる場所へ集団着陸をするだろうと言った。この情報を世界中に伝えるために、我々のメディア(または何らかの似たような全世界的方法、テレパシーの可能性が大きい)が使われるようだ――それは誰にもわかるようなことで、人々は、自分が精神的に進化して、ETたちと旅をしたいと思うか否かの選択を与えられる。
“ミスターX”:私たちは選択を迫られるでしょう。
質問者:その選択とは何ですか?
“ミスターX”:彼らがどこから来たのかを知りたいと思うか否か、そしてもっと精神的に進化する方法を知りたいか否かです――だから、我々もまた宇宙を移動して生きられるということです。

 「もっと精神的に進化する」選択を我々は与えられる、と“ミスターX”が言うとき、彼が本当に言おうとしていることの重大さを見落としてはならないだろう。このインタビューのある写しはもっと細かい内容を明らかにしている。こんなことが本当に起こるかどうか私にはわからないが、このように考えてみるのは確かに面白いことである。

多くの情報が開示されて、我々の諸々の信念の核がほとんど粉砕されることになるだろう。ある者は自分の信仰体系が粉砕されるためにパニックに陥り、ある者は、自分たちがこれほど長く騙されてきたことに対して怒りを発するだろう。またこの世の終わりが来たと考える者もあるだろう。大多数の者は、よくても宗教的問題について混乱させられることになる。なぜなら真理が語られ、その真理はすべての宗教的信念を粉砕するだろうから。我々はETと時の権力者を通じて、人間の本当の歴史を知ることになる。これを避けることはできない。もし世界が今の軌道に乗ったままなら――そして人々がそれを変える理由は見つからないが――我々は真理を教えてもらう必要があるだろう。そして世界を動かしている人々がそれをしないなら、ETたちがそうするだろう。

 古い諺が言うように、「真理はあなたを解放する。」私が30年もの間、献身的な研究を続けて、この本を書くための最上のデータを手で拾い集めてきたのは、まさにそのためである。そしてもう一つは、この知識とともに、我々は「黄金時代」を創り出す道具を手にするからである。我々は無限の、汚染とは無縁の、無料のクリーン・エネルギーをつくり出すことができる。我々は驚くばかりの、新しい、治癒の技術をつくり出すことができる。我々は、重力や空間や時間を制御して、努力することなしに銀河系を移動することができる。我々は、人類一斉の松果腺の覚醒を経験し、それによって劇的な新しい直観能力を得て、もしかすれば「光-体」状態への移行さえ可能になる、というようなこともあり得るだろう。もしゾロアスター教の「フラソ・ケラーティ」(Fraso-kererti)の伝説が本当だとすれば、我々が知っているような「時間」は、何らかの根本的なやり方で変わり、非局所的・非線的な時間――[時間が3次元となる]時-空領域――へ入る能力を、我々はもっと容易に与えられるかもしれない。

 私は我々が、この本が含んでいるような知識を、他の多くの積極的で、人を向上させ、勇気を与える情報とともに、利用するように誘導されているような気がしてならない。この「黄金時代」は参加による出来事であって、じっと坐って待つようなものではない。私が読者にお伝えした科学技術は本物である。それらは開発することができる。そして我々の社会を改革して、我々が普通はサイエンス・フィクションとしてしか考えないようなレベルへ引き上げることができる。我々は「地球変化」や、半ば政治的な陰の世界的権力に対して、無力なのではない。我々一人ひとりの心は、今のところは大衆レベルでは理解できないようなやり方で、互い同士、また地球とも、一つの生命をなしている。我々の類縁者たち[ETのこと]が、すべての主要な世界宗教の種を植え付け、他者を愛し尊敬することの重要さを説く彼らのメッセージが、地球上のあらゆる人々に伝えられてきたと思われる。

宇宙のエネルギーは、その本質が愛であることは証明可能であり、このことから、今、地球と我々の太陽系全体に起こっている出来事のすべては、多くの人々にこれがどんなに不吉に見えようと、積極的な目的――人間の集団的な進化と覚醒を促すという目的――を持っているという考え方が説得力をもつのである。我々が自分自身の生活の中で創り出す愛は、大きく拡大して、人間とは本来何かという考え方の完全な進化をもたらすことも考えられる。我々は複雑なものや知能パズルのようなものを崇める傾向がある。しかしこの場合、真理はきわめて単純だと言ってよい――この地球は精神的(霊的)訓練のための学校であり、我々はすべて学生だということである。卒業の日が迫っている。そして卒業証書は、我々が自分に対しても、より高いレベルの他の誰に対しても、今後何度も人生を重ね、集団的な地獄の夢を創り出して、同じ授業を繰り返しくり返し受ける必要はもうなくなったと、証明することによって手にすることができるのである。もし我々が、生きて意識をもつことの意味の、このような根源的な転換点に本当に差し掛かっているのだとすれば、我々はほどなくして、「今この時」の荘厳な変容を経験するだろう。それは生きて呼吸し、生気に満ちたすばらしい経験として、リアルタイムで起こる。我々は、実は世界は広大な錯覚のようなものであったこと――我々の心が創り出すあらゆるものが反射して返ってくる鮮明な夢のように、本当は眼を覚ましていたのではなかったのだと最後に悟る、夢のようなものであったことに気付くだろう。

事実はまぎれもないものとして存在する。根源の場は現実である。我々のすべてはこの世界をよりよい場所にしたいと思っている。そして今、我々はそれを実現するための新しい道具のセットを手にしている。我々は被害者ではなく、断じてひとりではない。宇宙そのものが意識をもつ超存在で、我々が誰であり何であるかの自己理解において、量子飛躍をするように我々を励ましていると言ってもよい。それは、我々がそこに達するために必要な、太陽系の幅をもつ銀河系エネルギーの浮力を、我々に与えているのだ。世界中のあらゆる主要文化の、何千年もの重みをもつ予言の数々は、現実に起こっていることを我々に理解させ、そのために必要な科学を再構築させるように、我々に与えられているのである。我々は「黄金時代」を自分で創り出すのである。それは自分自身の生活から始まる。そしてその報酬はほとんど想像を絶するものである。自己憎悪や恐怖を通り越し、あの自己と他人に対する受容と許しの境地に苦労してたどり着くことによって、我々は世界を癒すのである。

I love you. I am sorry. Please forgive me. Thank you.

 

2012年問題参考資料INDEX