学問の自由を保護せよ、ID研究を制限するな
――85人の科学者が結束して法廷に訴える
Discovery Institute Staff
October 4, 2005
ペンシルヴェア州、ハリスバーグ――85人の科学者が、キッツミラー対ドーヴァー裁判に法廷助言者覚書を提出し、裁判所は、「科学的証拠がどのような結論に至ろうとも、これを追究する科学者の自由を確認するよう」そしてインテリジェント・デザイン理論研究を制限することがないよう求めた。サインしたすべての科学者がID提唱者というわけではない。しかし彼らは、「IDに対する科学的証拠を追究する自由を保護することは、科学的知識の進歩を刺激することになる」点で、完全に合意している。
「法廷助言者」として覚書にサインした人々の中には、National
Academy of Sciencesの Phllip Skell博士、 American
Association for the Advancement of Science(米科学振興協議会)の
Lyle H. Jensen 博士、ジョージア大学複合炭水化物研究センター所長、生化学・分子生物学教授のRussel
W. Carlson 博士といった著名な科学者がいる。
「科学知識の進歩は、最上の説明を求める拘束されない健全な研究によって可能となる」と、ゴンザガ大学法学部教授、ディスカヴァリー・インスティテュート上級研究員のデイヴィッド・デウルフは言っている。「ある理論が十分に証拠を説明するか否かについての疑問は、実験室で解決すべきであって法廷で解決すべきものではない。科学者たちは、科学の性格を制限する法廷の裁決が、学校の門から外に出て、研究室や多くの資格ある科学者の経歴にまで、広範囲な悪影響を及ぼすことを憂慮している。」
覚書の一部を以下に示す:――
法廷助言者団は、それがどのような結論になろうとも科学者が証拠を追究する能力を制限するようなやりかたで、科学の性格を定義しようとするいかなる試みにも反対する科学者たちから成る。知的原因がどのようなものであるかは、法医学(犯罪捜査)や考古学や地球外生物学などの分野において十分に確立された習慣があることにかんがみて、当助言者団はこの裁判所に、知的デザインを生物学に応用することは非科学的だとする原告側の主張を却下することを求める。時代遅れの、あるいは不正確な科学の定義に依拠する、また科学の境界を定めようとするいかなる裁定も、科学の進歩を妨げるものとなりうるものである。
当助言団は、インテリジェント・デザインの科学理論に対する科学的研究の学問的自由を支持する専門的科学者たちである。助言団の中には、その研究が直接、生物学、物理学、あるいは天文学におけるデザインにかかわる者、また直接ID仮説に関係をもたないが、それが経験的データからくる正当性ある結論であると考える者も含まれる。最後に加えると、当助言団の中には、IDには懐疑的であるが、IDに対する科学的証拠を追究する自由を保護することが科学知識の進歩を刺激すると考える者も含まれる。助言団の全員が、活気ある科学的議論の主題となっている理論の科学的正当性に関して、裁判所が裁定を下すべきでないという点で合意するものである。
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