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ダーウィニストはインテリジェント・デザインをなぜそれほどまで恐れるのか

Barney Brenner
Human Events
Jan. 17, 2006

ダーウィニストは絶滅危機指定の動物種に違いない。でなかったら、どうして80年にもわたって、存続確保のための法廷の保護を必要とするのか理由がわからない。

1925年、ACLU(米国市民的自由連合)に後押しされたスコープス裁判(サル裁判)の弁護側が、法廷は進化論教育を禁ずる法律を違憲として宣言するように求めた。数週間前には、ペンシルヴェニア州ドーヴァーの裁判で、この同じ組織が、進化論に反する考え――この場合インテリジェント・デザイン――を教えるのを違憲と裁定した裁判官に拍手を送った。

かつて学校での自由な公然たる議論を主張した同じACLUが、現在ではこれを抑圧するように働きかけている。

そのウェブサイトは誇らしげにこう言っている――「インテリジェント・デザインは宗教的見解であって科学理論ではないことが、キッツミラー対ドーヴァー裁判での、合衆国地裁判事ジョン・E・ジョーンズ三世による歴史的裁定によって決定した。この決定は、法的挑戦をリードしたACLUにとって勝利であるばかりでなく、我々の子供の教育を犠牲にして特定の宗教的信仰を推し進めることが、不適切であり憲法違反であると信ずるすべての人々にとっても勝利である。」

科学にとって、自然を観察しそのデータを説明する仮説を提出すること、そして新しい観察結果 に合わない理論を疑問視することは必須である。裁判官に何が科学かを決めてもらうのは、科学者が裁判で判決を下すのと同じくらい馬鹿げたことだ。

しかも反宗教的左翼は、いつまでも政教分離原則を誤用しながら、いったいどんな宗教が確立されようとしているのか、言うことができない。それはエホバの証人なのか、カトリック教なのか? それともモルモン教、正統ユダヤ教なのか? たくさんある宗教の中で、これら異種の宗教はすべて聖典として、創造の宗教的解釈が書かれた創世記を用いている。

しかし皮肉なことに、IDの教えではいかなる特定の宗教も推奨されていないのに対して、ACLUと法廷の検閲に後押しされて、いくつかの州で「教会」を設立している信仰体系がある。すなわち、道徳的相対主義と世俗的人本主義を推進する無神論である。

左翼は、IDとは科学の言葉で偽装した、単なるクリエーショニズム――聖書の創造物語を文字通 りに受け取る――だと主張する。しかしID理論をざっと読むだけでも、その議論を創世記に依存するものでも、聖書の教義を教えるものでもないことが分かる。それはただ、数多くの種が「原始スープ」から発生したとか、それらが時間をかけて種から種へと進化したことの証拠――あるいは証拠の欠如――を、よく調べるように求めるだけである。

ダーウィン理論を支持するためには、地球は無数の移行種に充ち満ちていなければならない。しかしそれらは、絶えざる理論の補完にもかかわらず、その不在が強調されるだけである。

他の現代の観察結果はダーウィニストを萎えさせるものである。すなわち、普遍的にデザインのしるしである遺伝暗号のディジタル情報、ダーウィンが想像することもできなかった、細胞の中の極小の分子機械のような還元不能の複雑な構造物などである。眼を例にとって、「極端な完成と複雑性をもつ器官」という言葉をつくったのはダーウィンで、彼は自分の理論がそれを説明できないことを認めたのである。新しい発見は、こういった理論の欠陥をますます悪くするばかりである。

しかも、生成期の地球上に存在したという「有機化学物質」のことがよく言われるにもかかわらず、ダーウィンも現代の科学者も、こういった化合物から、複雑な生命体は言うに及ばず、たった一個の生きた細胞も、一個のウイルスさえ創り出すことができない。最初の生命の「スパーク」の探究や、なぜそれが今は分からなくなったかの説明は、永遠に得られないままである。

皮肉なことに、宇宙の他の知的生物の証拠を必死に捜し求めようとする科学者共同体は、我々が最も明らかな指標を得ている一つの知性には、あきれるばかりに背を向けている。すなわち一人の創造者である。我々地上の人類という種でさえやっと掴みかけたばかりの謎であるDNA暗号が、その人にとっては一枚の青写 真にすぎない大化学者としての創造者である。
IDは聖書に依存するものでは全くないが、デザイナーが聖書の神であるかどうかという結論には開かれた状態にある。そしてこの神への含みこそ、ダーウィニストが恐れているらしいものである。

してみると、こういった人々にはまだ希望があるかもしれない。なぜなら詩篇作者は「神をおそれることは知恵の始まり」と言っているからだ。行く行くは彼らが目を覚ますことを期待しようではないか。
(バーニー・ブレンナーはアリゾナ州タクソンの企業主、プリマ郡共和党クラブの元会長)

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