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サウスカロライナ州、進化論の批判的分析を要求する他の4州に同調

Staff
Discovery Institute
June 8, 2006

サウスカロライナ州、コロンビア発――サウスカロライナ教育監督委員会(EOC)は、6月12日、科学者たちが「進化論の諸相を吟味し批判的に分析している」事実を学生に学習させるように要求する生物教科基準を、認定するか否か最終的に票決する。この基準は5月31日、サウスカロライナ教育委員会によって満場一致で認められた。すでに四つの他の州(ミネソタ、ペンシルヴェニア、カンザス、ニューメキシコ)が、進化論の批判的分析を奨励する理科教育基準を有している。

「ダーウィン説は科学的精査に開かれたものとして教えるべきであって、疑問の余地のない正統的理論として教えるべきではない」と、ディスカヴァリー・インスティテユートの一般 対策・法問題担当のCasey Luskin は語る。「サウスカロライナの新しい生物教科基準がもし採択されれば、ダーウィン説を疑問とする証拠を含む、すべての関連する科学的証拠を十分に明らかにすることによって、理科教育は改善されることになるだろう。」

12日の投票は、学生が進化論のいろんな部分を批判的に分析するように要求する学習指針を、勧告通 り含めるか否かについて、何ヶ月にも及ぶ討論を重ねたすえ行われるものである。最近、州教育委員会とEOCは次のような「批判的分析」の文言を残すという妥協点に達した――「(指針B−5.6)科学者たちが、いかにさまざまな方面 からのデータを用いて、進化論の諸相を吟味し批判的に分析しているかを要約せよ。」

今年早くに二人の科学者が、理科基準を強化して、ダーウィン進化論への科学的挑戦のいくつかを学生に学ばせるべきだとする証言をした。進化生物学分野で二つの学位 をもつRichard Sternberg博士と、生物理化学の学位をもち理科カリキュラムの専門家であるRebecca Keller博士がともに、進化論については長所短所の両方を学生に教えるように、サウスカロライナ州に勧告していた。

スターンバーグ博士は州教育委員会にこう忠告した――「ダーウィン説は理科の授業で、相応に厳密に十分に教えなければならないが、この理論を進化の理解のために完全で十分な理論として示すのは間違いで、人を誤らせるものです。」彼は、批判的分析は学生の科学に対する興味を刺激する点で重要であり、それは進化についての全体的な学生の知識と理解を増大させることになる、と証言した。

ディスカヴァリー・インスティテユートは、ダーウィン進化論への科学的挑戦に関するアメリカの主導的シンクタンクである。それは学生が、科学理論としてのダーウィン進化論の長所短所を併せて学ぶ機会をもつべきだと主張する。しかし同時に当インスティテュートは、インテリジェント・デザインのような代替理論を、学区や州教育委員会の命令によって教えようとするいかなる試みにも反対するものである。

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