Discovery Institute News

科学者、哲学者が法王庁会議に集結、IDを議論

By: Wendy Cloyd
Citizen-Link
August 30, 2006

科学者や哲学者たちが今週、ローマに集まり生命の起源について議論する。

一群の学者、ならびに法王ベネディクト16世の顧問団が9月1日ローマに集まり、進化論対インテリジェント・デザインの問題に取り組むことにしている。

ID主唱者たちは、宇宙と生物があまりにも複雑なので、それらは自然選択でなく知的デザインの産物に違いないと主張する。

ローマカトリックの科学者であるDominique Tassotは、アメリカ・ナショナル・カトリックの機関紙に対し、今度の会合はこの論争に「より広い幅を与えるため」だと語った。

「ほとんどのカトリック知識人は今日、ほとんどの科学者がそう言っているから進化論は当然真理だろうと思い込んでいる」と彼は言った。この一般 の思い込みを変えるためには時間を要するだろうと、彼は加えて言った。

IDを推進する団体、ディスカヴァリー・インスティテュートの所長Bruce Chapmanは、今度の討論は現実には議論のほんの始まりになるだけだろう、と言った。

「このことについて素晴らしいのは、彼らがこの問題を真剣に取り上げようとしていることだ」と彼は言った、「これは終わりでなく、カトリック内部での議論や論争の始まりだと私は思う。それは建設的で、非常に高いレベルの議論になるだろう。そしてダーウィニズム批判者たちを大いに勇気づけることになると思う。」

学者たちが生命の起源の問題を論ずることになるのは確実だが、カトリック教会は統一見解を持っているわけでなく、従ってこの会議では、進化論、ID、両方とも議論の対象になるだろう、とチャップマンは言った。

「カトリック教会は見解が一致していると誰もが思っているが、しかし現実には、自分はダーウィニストだというカトリック教徒もおり、また中には有神論的進化論者、クリエーショニストもいる」と彼は言う、「考え方は実にさまざまなのだ。」

彼によれば、特に重要なのは1950年、法王ピウス12世によってなされた演説で、そこで法王は、教会はこの問題について討論会を持つべきだと言ったのだった。

「ところがそれは実現しなかった。そこで人々は用心深くこの問題をつついてみたりした。しかし私の意見では、教会の教えはずっと混乱しており、はっきりしないままなのだ。」

ある場合には法王たちはダーウィニズムに批判的なようにみえ、またある場合には、彼らは進化論を認めてきたかのようなのだ、と彼は言う。

「法王ベネディクト16世は神学者として、昔からずっと唯物論を批判してきた。だからダーウィニズムが唯物論であるかぎりにおいて、彼はこれに反対する。それははっきりしている」と、チャップマンは強調した、「世の多くの人々が、ダーウィン理論は唯物論と唯物論的イデオロギーに満ち満ちていると考えている。だからこの科学はすでに腐っているのだ。実際、この科学はイデオロギーと切り離すことができない。一つのものになっている。私はそれが教会の指導者たちに、まだ分かっていないのではないかと思う。しかし確実に分かっているのは、ダーウィニズムによって表現された唯物論的イデオロギーによって、西欧社会が破壊されたやり方に、彼らは憤懣を持っているということだ。」

最新情報INDEX

 

創造デザイン学会 〒107-0062 東京都港区南青山6-12-3-903