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保守派ダーウィン党の間違いを正す新刊書
By : Discovery Institute Staff
November 13, 2006
シアトル発――保守派は一般にダーウィン理論に批判的とされているが、George
Will、James Q. Wilson、Larry Arnhartといった右寄りの多くの人々が、ダーウィニズム弁護の強力な論陣を張っている。ディスカヴァリー・インスティテュートのJohn
Westがこの新しい本『ダーウィンの保守派――誤った探究』(Darwin's
Conservatives: The Misguided Quest, Discovery Institute
Press, 2006)で説明しているように、保守主義とダーウィン生物学を調和させようとする彼らの試みは、その両方の誤解の上に立つものである。
小冊子ながら鋭いこの本で、著者ジョン・G・ウエスト博士は、ダーウィン理論は、その保守派の擁護にもかかわらず、明らかに保守主義の教えを補強するものではないことを論じている。「ジョン・ウエストは、ダーウィン支持の保守派の議論を一つひとつ、まるでバリケードを踏み潰す戦車のように、組織的に、抵抗できない説得力をもって踏み潰していく。もしこの大敗走の後でまだ残っている保守派のダーウィニストがいたとしたら、それは彼らが立ち上がって戦えないからにすぎない」と、著名な保守思想家で評論家のGeorge
Gilderは書いている。
ウエストによれば、ダーウィニズムは伝統的な道徳よりも道徳相対主義を推進するものである。それは制限された政府よりも空想的改良社会を目指すものである。それは自由意志と宗教的信仰をともに、培うのでなく、腐食させるものである。最後に、これが最も重要なことだが、ダーウィン進化論は科学的証拠に逆らうものであり、保守主義は、ダーウィニズムの益々ぐらついてきた経験的根拠を土台にして、おのれを強化することは望めないのである。
この本は保守派の人々に、彼らの無視できない挑戦を投げかけるものである。『デザイン革命』の著者William
Dembskiによれば、「保守派の論客は、あまりにもしばしば、ダーウィニズムという時代遅れのヴィクトリア朝の創造神話について盲点を持っている。…やっとここに、そのことに気付かせ、話を正常化する本が現れた。」また『レーガンの時代』の著者Steven
Haywardは、「この本に展開される深刻な批判に直面することなしに、誰もインテリジェント・デザインの問題に精通
しているとは言えないだろう」と言っている。更には、テキサス大学オースティン校のBudziszewski教授はこの本を歓迎して、「これはダーウィニズムが、人間性への保守的な洞察の源などでなく、混乱の源にすぎないことをはっきり示すものだ」と言っている。
(ペーパーバックとして11月に発売、160頁、予価
$14.95)
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