Discovery Institute News
ベイラー大学当局がID科学を圧殺
By: Walt Ruloff
The Lariat (Baylor University)
September 19, 2007
馬鹿げた質問のようだが、こう問わねばならない――「ベイラー大学当局は神を信じているのか?」(訳者注:Baylor
Universityはテキサス州ウェイコーにある世界最大のバプテスト派の大学)
この大学がRobert Marks博士の研究ウェブサイトを閉鎖するという高圧的な行動に出たことを考えると、こう問わざるをえないのである。
すでに多くの報道がなされているように、電気・コンピューター工学分野で著名なマークス教授は、究極的にダーウィン理論の根底を覆すかもしれない研究を続けていた。素人の言葉で言えば、マークスは、自然選択がなしうることに限界があるか否かを決定する、高度に専門的な、数学とコンピューターによる処理法を用いている。
ベイラー大学はキリスト教の大学だから、こんなことは大して目立たない研究かと思われるであろう。おそらく教授陣、学生、校友会のほとんどは、神を信ずる人たちだろうと私は考えている。だから、一人の教授が、生命の起源と歴史の偶然的・盲目的原因説の限界を科学的に証明しようとすることには、何の問題もなかろうと考えるのが普通
ではないだろうか? むしろこの種の研究は、ベイラー大学では賞賛され奨励されるのではないかと想像するところだ。
ところが事実は驚くべきことに、大学当局は、我々のそんな期待よりダーウィン体制の方をはるかに怖れているのである。
私は過去二年間を費やして、広く認められたネオダーウィニズムとID理論のありさまを調査した。私と私のチーム――その中には法律家であり、エコノミスト、俳優、ショー番組司会者、社会評論家でもあるベン・スタインが含まれている――は何十人もの世界トップクラスの生物学者、天文学者、物理学者、哲学者をインタビューした。
我々がドキュメンタリー・フィルム『追放――インテリジェンスは許されない(Expelled:
No Intelligence Allowed)』で暴いたことは、恐るべき、かつ唖然とするような、言論の自由と科学研究に対する攻撃である。そしてそれは、まさにここベイラー大学で起こっている。
先月、工学・コンピューター科学部長のBen
Kelly博士は、マークス教授のウェブサイトを閉鎖した。彼は明らかにJohn
Lilley学長のお墨付きをもらっているものと思われる。なぜなら大学は、とうてい吟味に耐えないような、一連の愚かしいごまかしの経過説明を発表しているからである。
しかし真実は、ケリー学部長からマークス教授に送られたEメールに明らかで、彼はマークスに対し、「私はあなたのウェブサイトを憂慮するメッセージを数通
受け取っています」と言っている。だが、これらの苦情の出処は明かされていない。何と都合のいいことか。
実情は明らかに、科学者共同体内部の誰かが、マークスがIDに好意的なウェブサイトを張っていると、ケリーに通
報したのである。
こうしたことは今日の大学組織の中では、全く許されないことである。ケリーは察するところ、このサイトを直ちに閉鎖するように、さもないと結果
が待っているぞ、と言われたのであろう。
その結果とは何だろうか? 最も有効な懲罰は、ベイラー大学は「高等教育にふさわしい場」ではないという烙印を押して、この大学の信用をなくさせることである。その烙印は、単に、ネオダーウィニズムに疑問をはさんだという「犯罪」によって押されるものである。なぜならエリート主義現体制の知恵は、それはもはや説ではなく、侵すべからざる真理なのだと主張しているからである。
これが何か空想的な陰謀説だと思う人があるだろうか。そういう人はグーグル検索で、Richard
Sternberg, Caroline Crocker, Guillermo Gonzalez, Dean
Kenyon, Bill Dembskiといった名前を検索してみるがよい。真実がわかるだろう。これらのすぐれた科学者たちは、ダーウィン説を疑ったかどで手ひどい罰を受けた人たちであり、他に何千とは言わないまでも、何百というそうした人々がいるのである。
我々は、大学によるこの学問の抑圧について、リリー学長と話し合い、もう一度だけチャンスを差し上げたいと思っている。スタイン氏は9月20日木曜日に、メンバーを送って学長室のドアを叩こうとしている。
彼は話し合いに応ずるだろうか? 我々はそう願っている。しかしたとえ彼が拒否しても、ベイラー大学当局の行動は、我々の映画に描かれることになろう。
(ウォルト・ルーロルフは、来年2月封切りのプレミス・メディア社の映画Expelled:
No Intelligence Allowedの制作指揮者)
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