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テキサス州教育検討委員会に進化論批判派が加わる

By: Bob Allen
Associated Baptist Press
October 21, 2008

テキサス州オースティン発――テキサス州の公立学校において理科教育規準の見直しが検討されているなかで、カリキュラム検討委員会に任命された6人のうち3人が進化論批判派から選ばれた。この選出(委員追加)は、テキサス州の460万の学生をはるかに超えて重大な意味をもつものである。

テキサスはアメリカでも最大の教科書販路となっている州の一つだから、出版業者は新しい教科書作るのにそこの教育規準を用いようとするし、次第に他の州でもその教科書を販売するようになる。宗教的権利に反対の立場をとる組織である「テキサス自由ネットワーク」は、この委員追加は全国的に、理科教育に対してマイナスの影響を及ぼすことになろうと言っている。

テキサス州教育委員会の保守派グループは結束して、3人のダーウィニズム批判者をカリキュラム検討委員会に任命した。その一人のStephen Meyerは、進化論教育はインテリジェント・デザインの教育とのバランスの上でなされるべきだと主張する「ディスカヴァリー研究所」の副所長をつとめている。

この理論は、生物は偶然によって進化したというにはあまりにも複雑で、強力な支配的デザイナーの手が働いていることを示すものという結論を推進するものである。批判者はこれはニセ科学であり、教室に宗教を持ち込むための手段であって、かつて「創造科学」と呼ばれたものの新装版にすぎないと主張する。

マイヤーは、もう一人の委員会メンバーであるウィスコンシン・スペリオル大学のRalph Seelkeと共著で、人間や他の生物の進化に関するチャールズ・ダーウィンの理論の主旨を疑問とする教科書を書いている。批判者たちは、この教科書Explore Evolution(進化の探検)は2011年に州委員会が最終決定を出したときに、認可教科書のリストに上ることがあり得るから、これには利害が絡んでいるのだと言っている。

「いったい州の教育委員たる者が、反進化論の教科書の著者を科学者委員会の委員に任命しようなどと考えるだけでも、あきれた話です」と、テキサス自由ネットワークの編集主筆Kathy Millerは語る。「彼らがここにやってくるのは、よい理科教育規準を作る手伝いをするためなのか、それとも、彼らのいやらしい教科書の宣伝をするためでしょうか?」

ディイスカヴァリー研究所「科学と文化センター」の公序法律問題担当のCasey Luskinは、教科書執筆者というのは、まさにカリキュラム規準に対して意見をもつ専門家のはずだと言い、テキサス自由ネットワークが「事を荒立てている」と批難する。「私たちは[テキサスの]教育委員会がいろんな立場の科学批評家を選んだことに拍手を送るべきです。さまざまな意見をもつ科学専門家から正直な見解を聴取することは、世界に誇れる教育制度を作るのになくてはならないことです。」

検討委員会に加わったもう一人は、ベイラー大学化学教授のCharles Garnerで、彼はマイヤーやシールケとともに、ディスカヴァリー研究所の後援する共同声明「科学的立場からのダーウィン進化論への異議」に署名している。この声明文は次の短い文章からなる――「われわれは、ランダムな変異と自然選択によって、生命の複雑さを説明することができるという主張を疑問とする。ダーウィン理論の証拠を注意深く吟味してみることが要求される。」

6人委員会の他の3人は、オースティンのテキサス大学、テキサス工科大学、および南メソジスト大学の3大学の老練な科学教授である。そのうち2名、テキサス大学のDavid Hillisと工科大学のGerald Skoogは、「テキサス州公立学校における責任あるカリキュラムのための科学者声明」に署名しているが、この声明は「進化論教育はすべての生命科学を理解する上で肝要であり、…信仰の問題は家族や礼拝の場所にまかせておくのが、学生にとって最もよいことだ」と言っている。

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