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生徒の批判能力を尊重するテキサス州
 ――専門家が理科教育基準に「長所と短所」の文言維持を勧告

By: Staff
Discovery Institute
November 7, 2008

テキサス州オースティン発――理科に関する「テキサス州必須知識および能力」(TEKS)改定案を検討するため、テキサス州教育委員会が選んだ6人の専門家のうち3人が、議論の的となっていたTEKSの文言を維持するよう勧告した。これは生徒の批判的思考力を高めるために、科学理論の「長所と短所」を吟味するよう求めるものである。

「ダーウィン理論が通常の科学的探求のプロセスに晒されるのを何とかして防ごうと、教育委員会にこの文言を削除するよう圧力をかけている活動団体もあります」と、「ディスカバリー研究所」で教育政策分析を行うCasey Luskinは言う。「しかし3人の専門家が指摘するように、科学理論の長所と短所を検証することは科学的プロセスの核となる部分です。ダーウィニズムがイデオロギー的に必要だという理由で、これほど重大な分析を放棄すれば、生徒に誤った科学的探究の仕方を教えることになり有害です。」

検討委員のStephen Meyerは、テキサス州教育庁(TEA)に提出した報告書の中で、「対立する科学的議論の評価を促さない科学教育は、実際に科学がどのように機能しているかを生徒に教えるものではない」と述べている。生徒が科学的説明の「長所と短所」を学ぶ必要性については、「全米科学アカデミー」の姉妹組織である「全米研究評議会」も明記している、とマイヤーは付け加えた。

マイヤーは現在、ディスカバリー研究所で「科学と文化センター」を指揮している。ケンブリッジ大学で科学哲学を学んだ彼は、ダラスのARCO社で地球物理学者として働いていた。

TEKSに「長所と短所」の文言を残すよう求める勧告には、マイヤーのほかに、ベイラー大学化学教授のCharles Garner、ウィスコンシン州立大学スペリオル校のRalph W. Seelkeも参加している。シールケは実験研究を通じ、バクテリアが自然選択によって新たな機能を獲得する能力について調査している。

3人の専門家たちは別の報告書の中で、優れた理科教育は生徒に科学的事実を学ばせると同時に、現在のTEKS改定案が想定している以上の批判的思考を促すべきだ、とテキサス州教育庁に助言している。

検討委員たちの主な勧告には、以下の内容が含まれている。

・TEKSは「長所と短所」の文言を維持するだけでなく、生物・化学進化を含む特定の科学理論や仮説を学ぶ上で、このアプローチを明確に適用すべきである。

・TEKSは科学の定義に軽蔑的で不正確な表現を用いるべきではなく、科学者が科学的問題を解決するためにいかに懐疑的・批判的に思考し議論するかを生徒に理解させるべきである。

・TEKSは科学が文化や社会に与える影響について生徒に学ばせ、その肯定的・否定的事例の両方を提示すべきである。

ダーウィン一辺倒の活動家たちは、TEKSの科学に関する議論に宗教を持ち込もうと画策したが、検討委員のマイヤー、ガーナー、シールケは皆、宗教ではなく、科学的・教育的関心に中心を置いていた、とラスキンは述べている。「これらの検討委員は、誰も科学の授業に宗教を持ち込もうとはしていません。ダーウィニストたちがその反対の主張をするのは、ダーウィン理論を正当な分析から隔離する彼らの論拠が、どれほど破綻しているかを示すものです。テキサスの学生が愚弄されてはなりません。」

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