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テキサス州が理科教育規準で進化論教育に関する長所・短所の文言を改善

By: Anika Smith
March 27, 2009 

テキサス州オースティン発 ――テキサス州教育委員会は今日、ドグマ(独断的主張)ではなく科学を選び、生徒に「科学的証拠のあらゆる側面 」を「批判し」調べるよう義務付けることで、従来の「長所と短所」の文言を改善させた理科教育規準を採用した。さらに、州委員会は今回初めて、高校生に「共通 の祖先」「自然選択」「突然変異」といった進化の主要な概念に関する証拠を「分析したうえ評価する」よう明確に求めた。

今回の新たな理科教育規準は、進化論に肯定的・否定的両面 の科学的証拠を教えることを支持する科学者や教育者にとって、意味のある勝利となった。

「テキサス州は進化論に関して全米でもっとも先進的な理科教育規準を採用しました」と、ディスカバリー研究所の上級研究員、John West博士は言う。「進化論を支持する圧力団体の主張とは反対に、州教育委員会のやったことは、教室で『創造論』や宗教を奨励するようなことでありません。それを否定するグループは嘘をついているのであって、単純明白です。『狼が来た』と叫んだ少年のように、ダーウィン一辺倒の圧力団体は、教師や政策立案者が進化論に肯定的・否定的両面 の科学的証拠を公平に提示しようとすると、必ず『創造論だ!』と叫ぶのです。はっきりさせましょう。新たな理科教育規準のもとでは、進化を示す科学的証拠を分析したうえで評価することが生徒に期待されているのであって、宗教ではありません。それだけです。」

今日テキサス州教育委員会が認めた理科教育規準には、「生徒の批判的思考を促すため・・・これらの科学的説明のあらゆる科学的証拠の側面 を調べることを含め・・・科学的説明を分析、評価、批判する」ことを生徒に求める文言も含まれている。同様に重要なのは、高校の生物教育規準も、「共通 の先祖」「自然選択」「突然変異」を含む進化理論の基本概念に関する科学的証拠を「分析し評価する」よう生徒に求めている点である。

もっとも重要な改訂内容は次のとおりである。

従来の「長所と短所」の文言を改善し、新たな批判的探求の規準を採用。「科学のあらゆる分野において、生徒の批判的思考を促すことを目的とし、あらゆる科学的証拠の側面 を検証することも含め、経験的証拠、論理的推論、及び実験・観察によって科学的説明を分析、評価、批評する。」

高校生物のすべての進化論教育規準に「分析と評価」の文言を追加(従来の進化論教育規準にはこのような文言は含まれていなかった)。生徒は「共通 の先祖」「自然選択」「突然変異」など、進化論の主要なテーマに関する証拠を評価するよう明確に求められている。

TEKS(注:「テキサス州必須知識および能力」)における高校生物の進化の項に新たに二つの規準を追加し、生徒に化石記録と細胞の複雑性に関する科学的説明を分析し評価するよう求めている。

高校生物に生命の起源の研究と化学進化を扱う新たな規準を採用し、生徒にDNAの分子形成に関する科学的証拠を「分析し評価」するよう求めている。

審議の過程で、委員会には進化論の中心的主張をめぐるさまざまな科学的論争を扱った何百本もの主流科学誌の論文が提出された。また委員会は先週、生徒が進化の科学的証拠を批判的に分析する必要性について、理科教師、生徒、博士号をもつ生物学者らから証言を聴いた。

テキサス州は、ミネソタ州、ニューメキシコ州、ペンシルベニア州、ミズーリ州、サウス・カロライナ州、アラバマ州に続き、進化理論の中心的見解を批判的に分析するよう理科教育規準で生徒に明確に求めた7番目の州となる。このほかルイジアナ、ミシシッピーの二州は、教師と生徒がダーウィン理論に批判的な科学的証拠について議論する学問の自由を保護する法律を採択した。

1月にゾグビー社が行った全米電話調査によると、有権者の78%以上がダーウィン理論に肯定的・否定的両面 の証拠を生徒に教えるべきだと答え、2006年の69%を上回った。

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