Evolution News & Views

IDに対してサイバー攻撃を始めたダーウィニスト

Anika Smith
October 28, 2009

あるコロラド州のグループが、同州で行われる予定のダーウィンとIDに関する会議についての知らせを潰そうと協同しているらしい悪意あるコンピューター・ハッカーの標的にされている。

今月初め、Shepherd Project Ministriesのウエブサイトが、パスワードに侵入する「野蛮な実力攻撃」によって破壊された。その際ハッカーたちは、近く行われる会議に出演を予定している、ディスカヴァリー研究所のスティーヴン・マイヤー、マイケル・ビーヒー、デイヴィド・ベアリンスキー、ジョン・ウエストらについての情報を含むウエブページを消去した。

「彼らが目標にしているのが何であろうと問題ではない」とシェパード・プロジェクト会長のCraig Smithは語った、「これは破廉恥な行為だ。我々は正直なところ、度肝を抜かれた感じだ。この会議について悪意ある言動があることは承知していた。しかし正直言って、それは大げさに騒いでいるのだと思っていた。現実の攻撃というようなことは全く予想も想像もしていなかった。」

ページは早急に修復され、これ以上攻撃ができないように安全対策は取られた。しかしその後、サーヴィス拒否の告知を配布する攻撃によって、シェパード・プロジェクトのウエブサイトは不備あるいは不能状態になり、多くの人々がこのID会議に出席登録できないでいる。こうした攻撃のためには、何人かが協同してウエブサイトを利用不可能にする必要があり、これは現代の焚書の形で情報へのアクセスを閉ざすものである。

これらの攻撃は、いかに進化について言論の自由を許せない人々にとっては、IDについての議論さえ脅威であることを示している。

きょうのID the Futureのインタービューで、クレイグ・スミスは「彼らが、行われるであろう対話について、いかに戦々恐々としているかに本当に驚きました。それは内容に賛成できないとか結論に賛成できないという話でなく、対話が許されていることに賛成できないということです。」

この同じ感情が最近の、カリフォルニア科学センターによる『ダーウィンのジレンマ』上映キャンセル事件の背後にもあった。そしてこれは、(有名な唯物論者)ダニエル・デネットが、ニューヨーク・タイムズが進化を疑う者たちによくも敬意を示したものだと言って、同紙を怒鳴りつけた最近の投稿記事(*)によって、読者は自分の目で納得できるだろう。

 

*ダニエル・デネットのニューヨーク・タイムズへの手紙

October 23, 2009

進化の事実

Nicholas Wadeが、リチャード・ドーキンズの新著『地上最大のショー(The Greatest Show on Earth)』 への書評で、現代の創造論(creationism)という年何百ドルという金の費やされる世界的なデマ情報(disinformation)キャンペーンにドーキンズが「腹を立てている」と言って叱っている。ではニコラス・ウェイドはどういうことに腹を立てるのか? コンドームがHIV拡散の予防には役立たないという主張に対してか? それとも宗教信仰はどんな悪なる行為をも免除するというのか? もし地質学者が、地殻変動の研究に対して同じようなプロパガンダを起こされたとしたら、彼らは少なからず憤慨するだろう。また物理学者が、量 子力学は悪魔の仕事だという主張に対して身を護るのに、彼らの研究の時間とエネルギーの半分を費やさねばならないとしたら、さぞかし癇癪を起こすことだろう。

いったいニューヨーク・タイムズはどうなっているのか? なぜ彼らは進化を疑う者たちにこれほど奇怪な敬意を示すのか? 近年この新聞は、進化を疑う者たちによる3つのとんでもない署名入り記事(クリストフ・シェーンボルン枢機卿、マイケル・ビーヒー、サム・ブラウンバック上院議員)を載せた。これらは「フラット・アース」論者や霊媒師の意見と同じく、タイムズに載せるに値しないものだ。ペンシルヴェニア州ドーヴァー裁判のジョン・ジョーンズ三世判事による、インテリジェント・デザインは公立校では教えられない宗教的見方だという判決に則って、タイムズは、IDキャンペーンが悪ふざけ(hoax)で骨の髄まで不正直であることを認め、その紙面 上で敬意を示すようなことはもう止めてほしいと読者は願っている。

(Daniel Dennettはマサチューセッツ州ノース・アンドーヴァー在住、著書に『呪縛を破る(Breaking the Spell)』『ダーウィンの危険思想(Darwin's Dangerous Idea)』)

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