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IDが議論のテーブルに――独シュトゥットガルト国立自然史博物館 よりのダグラス・アックスの報告

Anika Smith
December 9, 2009

今年、科学の体制派主催によるインテリジェント・デザインを論ずる集会が多く開かれたが、現実のデザイン主唱者をあえて招くとケースはほとんどなかった。

ところが『種の起源』出版後150年記念行事に、Biologic Institute 所長のダグラス・アックスが、独シュトゥットガルト国立自然史博物館で行われたパネルディスカッションに招待された。題目は「デザイナーなしのデザイン?」というもので、報じられたところでは「若い思想家の〈大胆な世代〉が大挙して繰り出し、予定された90分をはるかに超えて熱心に議論に耳を傾けた。」

ダグラスによれば――

私の知る限りこの討論会は録音されていなかったから、書かれた記録はないかもしれない。私は下に私の発言内容を載せることにする(これは翻訳のためにあらかじめ用意したもの)。しかし私は、討論の内容よりも、そもそもこういうことが起こっているという事実に驚いたことを白状しなければならない。もしダーウィンが、彼の理論が1世紀半も経った今も、科学的討論の主題になっているということを知ったら、どう思うであろうかを考えてみるべきである。何にせよ、これだけ長く倒れそうに歩いてきたあとで、それが健康になるということがあるだろうか? 


このイベントの公式説明は、よくあるIDを宗教だと戯画化する態度を捨てて、これを真の科学的問題――生命のデザインの背後に創造するインテリジェンスの客観的証拠があるかどうか――としている点で、それ自体注目すべきである。これを私たちが英語に訳したものを下に掲げる――


「ダーウィン理論の最初の出版後150年を記念するこの機会に、進化論者とダーウィン批判者との間でなされるこの質の高いパネルディスカッションは、地球上の生命の進化はもっぱら盲目的な導かれない自然的過程に基づいて起こったものか、それともそこには、自然界における創造するインテリジェンスの意味と目的をもった活動の、検証可能な証拠があるのか、を考察することになるであろう。シュトゥットガルト自然史博物館でのこの度の集会は、この重要な問題に建設的に、そして明瞭さと客観性をもって寄与することを目指すものである。進化生物学者と進化批判者とのこの高いレベルにおける公開討論は、ドイツにおいては非常にまれであり、したがってこれは非常に興奮に満ちた一晩となることが期待できる。」

(アックス博士の発言内容は省略)

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