Evolution News & Views
唯物論者によるダーウィン批判書
What Darwin Got Wrong
Robert Crowther
February 8, 2010
Jerry FodorとMassimo Piatelli-Palmariniの二人がダーウィン批判派へ加わることになった。遅きに失したとは言え歓迎すべきことではある。下にいくつかのID派主導者からの歓迎の声をあげておく。
私たちは、徹底的に唯物論的な科学者として知られるジェリー・フォーダーとマッシモ・ピアテッリ=パルマリーニから、二人の新著『ダーウィンは何を間違えたか』のレビュー用見本を受け取った。なぜこれがニュースなのか? それは、唯物論者が最も熱心なダーウィンの自然選択説の弁護者であるというのが、これまでの常識だったからである。この本の出版によってこの常識が崩れることになりそうだ。
いったい何の話だと言う人のために、2007年、フォーダーが彼の最初の異端説Why
Pigs Don't Have Wings(なぜブタには翼がないか)をLondon
Review of Booksに発表したときに遡ろう。この論文は、もう一人のダーウィン進化論を疑う唯物論科学者Stanley
Salthe(ダーウィン懐疑者リストに署名している)に、「アルテンバーグ16人衆」と呼ばれるようになったeメールによる討論グループを結成するきっかけを与えた。
サイエンス・ライターのSusan Mazurはこの討議を報道し、後に、このENVで私たちが長年言ってきたこと――ダーウィン進化論は死んだということ――を基本的に肯定するこれら16人の科学者について一冊の本を書いた。彼女はこう書いている――
結局これは、16人の一流の生物学者や哲学者の集まり――これをthe
Altenberg 16と呼ぶことにしよう――が、ほとんどの現役の生物学者が受け入れ、また現在学校でも教えられている進化論が、我々の存在を説明するには不十分だということを堂々と認めたということである。このDNAの発見以前からある理論は、形態の説明もなく、他の新しい現象を取りこむこともできないということだ。
彼女はまたフォーダーが、ダーウィンについて最初に疑念を発表して以来経験してきたことをこのように報告している――
私がこの論文について話し合うためにフォーダーを訪問したとき、彼は冗談に、今自分は「ロンドン・レビュー」に論文を書いて以来、敵に包囲されているので、証言者身辺保護を受けている身だと語った。フォーダーはまた私に、「これは自然選択説への攻撃だから、あなたはこれを記事にすることはできませんよ」と言い、「人口の99.99%は自然選択説とはどんなものかを全く知らないのです」と語った。
彼の名誉のために言うが、彼は自分の立場をずっと貫き、更に前進して今回の『ダーウィンは何を間違えたか』出版に至ったのである。ここに書かれているような疑念は、長年これを言い続けてきた者たちにとっては目新しいことではないから、この本についての感想をここの何人かに聞いてみることにした。
Deniable Darwinを書いたデイヴィド・ベアリンスキーが、そのウェブサイトで言っている一部を引用する――
What Darwin Got Wrongでジェリー・フォーダーとマッシモ・ピアテッリ=パルマリーニの論じていることについてうれしくなることは、彼らがこれを論ずる勇気をもったということである。彼らの議論についてうれしくならないことは、彼らがこの勇気を得るのにこれほど長くかかったということである。あんたたち、今まで何をやってたんだ?
彼らが持ち出す議論のすべては、すでに他の者たちが前から主張してきたことだ。特に誰が? たとえば私だ。私は、スキナー(行動主義心理学者)とダーウィンの驚くべき類似性については15年も前から注意を喚起している。
(以下、ジョナサン・ウエルズ、マイケル・ビーヒー、スティーヴン・マイヤーの、それぞれの批評感想文は省略。)
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