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査読された生命設計に関するプロID論文

Casey Luskin
January 11, 2011

2009年International Journal of Molecular Sciences掲載の査読された論文、David Abelの“The Capabilities of Chaos and Complexity”(カオスと複雑性の能力)は、「すべての知られた生物が遺伝子の指令に依存するのであれば、どうして最初の指令的遺伝子の線的デジタル情報が、自然のプロセスによって生じたのか」と問うている。論者は自分を特にID唱道者とは考えていないが、唯物論者に対して、IDの突きつける挑戦に容易い解決などないと警告している――「もしインテリジェント・デザインの進攻がますます膨張するのを食い止めたいなら、カオスの境界の有意味な自己組織化を証明する、独立操作可能な自然的プロセスの存在を明らかにすることが要求される。我々は健全な科学的根拠に基づいて、自然に生ずる複雑な物理的ダイナミズムの、論拠ある能力を証明しなければならない。」ところが、論者によれば、我々は「素人層に対しては、現行の生物学的パラダイムの有効性は証明済みだと論ずること」に多大の努力を払ってきたが(強調翻訳者)、自己組織化の現実の証拠は「ひどく欠落」しており、かつ「誇張されている」と結論している。

論者は「秩序」と「組織化」の区別を強調し、(浴槽の栓を抜いたときの)渦流のような自己秩序化構造は自然的プロセスによって容易く形成されるが、「1)プログラミング、2)計算の躊躇(computational halting)、3)創造的設計、4)記号システム、5)言語、6)真正の組織化、のようなものが実現したためしはない」と言っている。これらはすべて生物に見られる特性である。生物はすべてプログラムに基づいて形成され、高度に組織化されているが、「物理的ダイナミズムが自分で自分を組織化して、アルゴリズム的最善化、計算の躊躇、回路的統合などを要求する、論証し得る機能的システムを創り出すことはできない。」

彼の解決策は、デザインの積極的主張が現実的であることを示唆している――「自発的に意味のある、あるいは機能する文法的文章を書く、いかなる知られた自然のプロセスも存在しない。ただ作用する者(agents)だけが意味のある実用的な文法的文章を書く、ということが経験的に知られている。彼は、生物に見られるような「高度な形式的機能は、絶えず統制や制御を要求するが、そのような制御は常に、(法則でない)自由意志性(choice contingency)と目的意志(intentionality)から発するものであって、(法則による)自発的な分子のカオスから発するものではないと述べている。

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