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「発生生物学会」大会におけるジョナサンと私のすばらしい冒険
Paul Nelson
July 25, 2011
Jonathan
Wellsと私Paul Nelsonは、この週末、「2011発生生物学会年次大会」において「ポスター発表」を行い、すばらしいひと時をもった。「ポスター・セッション」というものをご存知ない方々のために説明すると、これはごく簡単なアイデアで、発表者はデータ、実験、仮説、その他何でも6x4フィートのパネル上に、その要約したものを何枚でも貼り付け、自分の発表時間(“ポスター・セッション”)にこのボードの傍らに立って、誰でも立ち止まって話しかける人の質問をさばく、という形のものである。ジョナサンは土曜日の午後にこれを行った。彼のポスターの要約したpdf版をここ(リンク)からダウンロードできるが、版権のある図は省略してあるので、実際のものより短くなっている。私は昨日午後発表したが、私のポスターはすべてここ(リンク)からpdfでダウンロードできる。
我々は二人とも、敵意に直面
することは全くなかった。これは特にジョナサンにとって、彼が2005年「アメリカ細胞生物学会」年次大会で受けた、怒りに満ちた対応とはすっかり変った、すがすがしい雰囲気であった。実際われわれが遭遇したのは、友好的な、結論の開かれた質問と好奇心、意味のあるやり取りであった。ジョナサンのセッションでは、ある生物学者が丁寧に彼のポスターを読み、それからジョナサンに、「君はマジで言っているのか?」と聞いた。それから彼とジョナサンは、ポスターの論証とデータについて長い時間をかけて議論した。この最初の質問が詳しい説明を引き出すことになった。
私のセッションでは、私は何人かの人々から、私のポスターに提示されている問題に対する「君の代替案」を示すように言われた。白状するが、実は私はこの質問に対する用意はしていなかった。私は現行のネオダーウィン理論の威勢のいい弁護論を予想していて、頭の中ではこの方面
の議論と取っ組み合うことだけを考えていた。ただ、一人だけ教科書の理論をあまり乗り気でもなく弁護しようとする人がいたが、この人も最後には、問題は現実に存在し、少なくとも今のところは未解決だという点で私に同意した。他のあらゆる人たちの示した圧倒的な反応は、「OK、ポール、では君はどうしようというのだ?」というものであった。次回には私は、これらの質問が開けた入口へ踏み込んでいくつもりである。
日曜の午後のセッションの終わりころ、私がもった最も興奮させるやり取りについては、私はここに記すことができない。なぜなら、立ち止まって話かけてくれたこの生物学者は、彼女の質問内容から、私にとって最も重要な人であり、彼女の私への友好的な態度のゆえに、彼女自身の仕事に支障が生ずることを私は恐れるからである。しかしこれだけは言っておきたい――開放的な探究の精神は「2011発生生物学会」において旺盛であったと。
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