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「ナンセンスは誰にとってもナンセンス」――
オックスフォードのレノックス教授、ホーキングの無神論と対決
ENV
August 16, 2011
無神論の神託を下すスティーヴン・ホーキングの、ディスカヴァリー・チャンネル特集「神が宇宙を創造したのか?」について論評したロサンゼルス・タイムズの論者が、正直に降参して手をあげた――
[ホーキングの]正確にどのようにしてビッグバンが無の状態から生まれたかの説明は、私には到底理解できない物理学の知識を要するものだった。「もしあなたが数学の頭をもっていなければ、これは理解できないかもしれない」と、学会報の終わりの方になって彼はやっと認めている。そうだったのか。するとホーキングの前提を信ずることは、その代案と同じく、信仰の問題である。
2010年の『大いなるデザイン(The Grand
Design)』で提出されたホーキングの議論の強みを評価するのに本当に必要なのは、数学の頭か、もっと望ましいのは現実の数学者である。都合のいいことに、オックスフォード大学の数学教授John
C. Lennoxが、8月19日夜、シアトルで講演する。
これ以上の専門の「数学あたま」を望むことはできないが、また同時に、これほどのチャーミングで面
白く、近づきやすいスピーカーもいないだろう。あなたのアイリッシュのお爺さんがオックスフォードの老教授になったと思えばよい。彼は、プレスビテリアン(長老派教会)大学において、金曜日7:30
p.m.から講演する。講演のタイトルは、「物理法則は神を不要にするか?」で無料。
近日刊行予定の彼の本『神とスティーヴン・ホーキング――誰のデザインだというのか?』で、レノックス博士は、目の前のホーキングの不明瞭さと韜晦を吹き払っている。ホーキングの署名によるこの議論は、重力の法則のようなものがある以上は、宇宙は自分で自分を創造することができたはずだ、というものである。
レノックスが明らかにしているように、これは数学者にとっても、他の誰にとっても同じくらい意味をなさない主張である――「世界的に有名な科学者の言うことであろうと、ナンセンスはナンセンスに変わりはない。」
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