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カリフォルニア公営施設が、進化論支持・宗教バッシングの本を販売

December 14, 2011
Casey Luskin

昨日私は、Richard DawkinsのThe Magic of Realityという、進化論信仰を勧め、強く反宗教的な子供向けの本について書いた。宗教を叩き進化論を説くもう一冊の子供向け本を、私は、公営の、税金による「カリフォルニア科学センター」の書店で買った。この本は書名をDarwin: British Naturalistといい、その主旨は、いかにダーウィンの考えが生命の発展の宗教的説明を覆したかというものだ。

この本は第1ページに、『種の起源』が1859年に出版されたとき、「それは炸裂弾のように科学と宗教の世界を打ち、その科学的主張は教会の創造物語を覆し、古い考えを否定し、科学研究の新しい分野を切り開いた」と説明している。続けていわく――

この世界の多くの異なった植物や動物の種はどうやって現れたのでしょうか? 神がすべてをお創りになったという単純な説明は、彼を満足させませんでした。それは彼が観察したすべてを説明することはできなかったのです。

私は人が、ダーウィン進化論と宗教の間の歴史的論争について書くことには何も反対しない。しかしなぜ、この党派的なメッセージを子供の本にのせて、税金による公営の科学博物館で販売するのだろうか? 

ついでこの本は、教会と宗教イデオローグたちが、ダーウィンを迫害したかのような話しを作り上げている――

ダーウィンは多くの科学者に非難され、彼の理論をバチあたりだという宗教的な人々によって弾劾されました。…ダーウィンを風刺する文章やマンガが、新聞や雑誌に毎日のように載せられました。最もよく使われたのは、サルの胴体にダーウィンの頭がついている絵や、ダーウィンが蛆虫その他の単純な生き物の中を這いまわっている絵でした。ダーウィンは、自分の理論をこのように故意に捻じ曲げられたことに対して、何もしませんでした。彼はただ悲しく微笑するだけでした。彼は、自分の考えを弁護したり説明したりして時間を浪費したくありませんでした。その代わりに彼は、毎日森を散歩し、科学の研究や執筆をつづけながら静かな平和な生涯を送りました。しかしそれでも彼は心の中で、いつか人々が、彼の目的は、神さまを引き倒し彼らの信仰を破壊することではなく、ただ一つのこと、つまり生物はたえず変化していると証明することだと、分かってくれることを願っていました。

かわいそうな、受け身一方の科学者ダーウィンが、邪悪な教会によって攻撃されるイメージを強調するために、ダーウィンとサルと自由思想家らしい人たちが、大勢のお坊さんによって檻に閉じ込められている、下のような絵がテキストに添えられている。

テキストに添えられた絵


この物語がいかに虚構であり、偏見に満ちて不正確であるかについては、別 の機会に説明することにしよう。今のところは、これが「カリフォルニア科学センター」の書店で彼らが子供に売りつけようとしているものだ、とだけ言っておこう。この話が、ダーウィン批判者の言論の自由を抑圧する施設(リンク)で売られているとは、何と皮肉なことか。

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