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「黙れ!」と、ジェリー・コインは説明した

Jonathan Wells
January 19, 2012

Joseph A. Kuhn医博は、ダラスのベイラー大学医学センターに勤務するすぐれた外科医である。このクーン博士が最近、この医学センターの学術報告誌(リンク)に、ダーウィニズムを批判する論文を発表したところ、これがシカゴ大学のショウジョウバエ遺伝学者Jerry A. Coyneをスズメバチのように怒らせた。

コインによれば(リンク)、クーンの論文は「書き方の下手な、ひどい(dreadful)シロモノ、科学的な間違いだらけで、この学術誌はこれを恥じるのみならず、撤回すべき」なのだそうである。

コインは、現在の生命起源研究に対するクーンの批判は、「ばかばかしく滑稽」だと言う――このような研究が、生きた細胞はおろか、たった1つの機能するタンパク質の、無生物からの形成にも至っていないにもかかわらず。コインはさらに、眼は、還元不能に複雑な光変換システムに依存しているというクーンの主張を一蹴して、クーンは(マイケル・ビーヒーと同じく)無知からの議論をしているだけで、「いかなる例証も提示していない」と主張する――クーンはきちんと、特定の生化学的な事実の詳細をあげて、自らの議論を論証しているにもかかわらず。

コインは次に、Dan-Erik Nilsson と Susanne Pelger(リンク)が、かつて「すばらしいコンピューター・モデルによって、複雑なカメラ眼が簡単に進化することを示した」と書いている。しかしニルソンとペルガーはそんなことをしておらず(リンク)、コインが真実の逆を主張するのは、弁解できない無知によるものではないとしても、詐欺すれすれの行為である(リンク)。その上、光に敏感なスポットからカメラ眼が進化するというのは、かりにそれが簡単だとしても、ビーヒーが1996年に指摘したように(リンク)、光変換システムの起源とは何の関係もない。

クーンの、化石記録はダーウィン説の要求する無数の移行型を持たず(カンブリア爆発を見よ)、遺伝子の変異は、魚を両生類に、原始霊長類を人間に変えることはできないという主張に対して、コインはこう反論する――「こういったことはすべて、それが現に起こったことを我々は知っているのだから、未解決であることを彼は理解していない。我々は化石を持っているのだ!」

だから、とコインは論ずる、化石が存在する以上は、我々の理論が正しいことを我々ダーウィニストは知っているのだ、と。しかし、時間の中に凍りついた石である化石は、どのようにして1つの種が他の種に変形するのかを語らない。現代のネオダーウィニズムは、遺伝子の変異がその変形を説明すると主張する。ところがクーンが、いかにそれがありそうもないかを指摘すると、なんと遺伝子学者であるコインは、クーンの論点を無視し、漫談コメディアンのLewis Blackのようなことを言う――「ともかく私は正しいのだ。これ以上これを議論する必要はない。化石、化石、化石! 私の勝ちだ。」

クーンの議論に十分に向き合う代わりに、コインはそれらの検閲を要求する。そして次のように結論する――

この論文は、間違いと、創造論者の文献から得た誤った思い込みと、進化の証拠についての単純な無知に満ち満ちている。これは著者にとっても、雑誌にとっても、医学界全体にとっても恥ずかしいこと(an embarrassment)だ。私はこの雑誌に対してこの論文を撤回することを求める。なぜなら、そうしなければProceedings of the Baylor University Medical Centerは、創造論的たわごとの媒体になったという汚名を永遠に着ることになるだろうから。

なんと奇態な! いくつか語句を入れ替えれば、この結論はコインの2009年の本Why Evolution Is True(なぜ進化論は真実か)に当てはまるであろう――

この本は、間違いと、科学文献から得た誤った思い込みと、ダーウィン進化論への反証についての単純な無知に満ち満ちている。それは著者にとっても、出版社Viking Pressにとっても、生物学会全体にとっても恥ずかしいことだ。私はこの出版社に対してこの本を回収することを求める。なぜなら、そうしなければViking Pressは、ダーウィン的たわごとの媒体になったという汚名を永遠に着ることになるだろうから。

実に滑稽きわまるではないか!

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