Evolution News & Views

ダーウィン記念日(2月12日)を迎え、ID支持の査読論文の最新リストを公表する

ENV
February 1, 2012

Ann Gauger

Darwin DayとEvolution Weekendが今年は重なる。これはチャールズ・ダーウィンの誕生日2月12日を祝い、大学や教会、ユダヤ教会を含むあらゆる場所で、ダーウィン理論を推進するための特別 の機会になっている。我々も何かふさわしい貢献をして、このハレルヤ・コーラスに我々独自の一声を加えようと考えた。だが、とうてい純粋に信ずることのできぬ 古びた19世紀の科学的唯物論の遺物に、何を付け加えることができようか?

そこで我々は、インテリジェント・デザインを支持する査読論文の改定された最新リスト(リンク)をあげ、とりわけ2011年には、50番目のそのような論文が発表されていると言っておこう。以後続く記事で、我々はCasey Luskinに依頼して、そのいくつかの論文に焦点を当ててもらうことにする。

ID研究は新しい科学分野ではあるが、ここ数年は勇気を与える成長の期間で、査読を経た科学的出版件数の顕著な記録を残した。新しい出版物が続々と現れており、我々の最新版リストに挙げた通 りである。

現在のブームは2004年に遡る。この年、ディスカヴァリー研究所の上級研究員Stephen Meyerが、Proceedings of the Biological Society of Washington誌に、IDを唱道する草分け的な論文を発表した。そこにはID関係の研究の中核となるものが多く含まれていた。

分子生物学者Doug AxeとAnn Gaugerの率いるBiologic Instituteは、「生物学におけるIDの科学的主張を展開し検証している。」Biologicは、生物学における情報の起源と役割、生命のための宇宙のファイン・チューニング、自然界のデザイン検出の方法、などに関する実験・理論両面 の研究を行っている。上の写真は実験室で作業中のゲイジャー博士。

もう一つのID研究グループはEvolutionary Informatics Lab(進化情報理論研究所)で、これはディスカヴァリー研究所の上級研究員William Dembskiがベイラー大学のElectrical and Computer Engineering特別 教授Robert Marksと共に創設したもの。この研究所は、大学院の研究者を引き付け、技術科学や工学の専門誌に多数の査読論文を発表し、コンピューター・プログラミングが「インテリジェント・デザイナーとしての究極の情報起源が必要であることを指し示す」ことを明らかにしている。

他の世界中のID支持科学者たちも、査読されたID支持科学論文を発表しつつある。その中には、ウィスコンシン・スペリオル大学の生物学者Ralph Seelke、最近、ドイツのマックス・プランク研究所(植物育種研究)を退職したWolf-Ekkehard Loennig、リーハイ大学の生物学者Michael Beheなどがいる。

研究者たちは、審査付き科学専門誌、主流大学出版局の査読付き科学専門書、商業出版社による書籍、審査編集による科学論文集、審査編集による科学学会報告、および査読付き科学哲学誌や書籍などの、さまざまな関係専門発表場所に、彼らの業績を発表している。

これらの論文が発表された科学専門誌には、Protein Science, Journal of Molecular Biology, Theoretical Biology and Medical Modeling, Journal of Advanced Computational Intelligence and Intelligent Informatics, Quarterly Review of Biology, Cell Biology International, Rivista di Biologia/Biology Forum, Physics of Life Review, Annual Review of Genetics, その他多数の発表誌がある。同時にID支持科学者たちは、遺伝(子)学、生化学、工学、コンピューター科学といった分野の世界的な学会で、研究成果 を発表している。

この一群の研究はひとつの一致した見解に収斂 する。すなわち複雑な生物学的特徴は、導かれないダーウィン的メカニズムによって生ずることはできず、知的な原因(者)を必要とするということだ。

IDの発表記録は以上の通りだが、付け加えておかなければならないのは、ピア・レビュー付きの文献で認められることが、ある考え方の科学的メリットを証明する絶対的条件ではないということだ。ダーウィン自身の進化論が最初発表されたのは、『種の起原』という一般 の科学好き読者向けの本であって、査読付きの論文ではなかった。とはいえIDのピアレビュー付きの発表記録は、それが科学者共同体による真剣な考慮に値するものであり、それを受けていることを示すものである。

IDの研究計画の目的は、納得しない頑固な人々、つまり繰り返し巻き返しメディアを用いてID研究などというものは存在しないとか、IDはピアレビュー論文を1つも発表していないとか言う人々を納得させることではない。(彼らは我々を“科学否定者”と呼ぶ。)そうでなくID研究の狙いは、心の開かれた科学者や思慮深い一般 の人々を、インテリジェント・デザインの証拠となる信用できる、説得力ある、ピアレビューを受けた、実証的なデータによって、引き入れることである。

そして現にこれが起こっている。IDはすでに、若く(したがって資金はひどく乏しいが)将来有望な科学分野から期待されるような、科学的承認を受けている。IDの科学的進歩は、科学者共同体内の懐疑派の真剣な注目を集めており、こうした人々はIDと科学的な討論を行い、ID唱道者とオフレコの討論ができる、私的な科学会議に出席している。

前述したように、ID支持のピアレビュー論文の最新改定版リストはここ(リンク)でご覧いただける。我々は、ID理論を支持し、発展させ、また適用する様々な形態の学術論文の、注釈つきの書誌を提供する。これらの論文は発表の形に従ってグループ分けされている。

ダーウィン記念日おめでとう!

最新情報INDEX