【今、世界で最もインターネット検索件数が多いと言われている「2012年問題」について、全く無関心の人、軽蔑して一蹴する人は別として、少しでも関心をもつ方々のために、私たちが見つけたサイトから、非常にバランスの取れた、広範囲な学識による解説記事―2012-Transition of the Ages―を翻訳してご参考に供することにした。これは直接IDに関係はないが、唯物論が世界を滅ぼすという私たちの警世に完全に一致するもので、究極のデザイン問題とも言える――創造デザイン学会】

 

2012年:時代の転換


進行する歴史サイクルの転換とその分析

この資料は、マヤ文明の長期歴によって時代が切り替わると予言された2012年12月21日と、現在起こっている地球の変化に関して提供するもので、新しい情報や知識・出来事に照らして継続してアップデートしていく予定です。

どうかこのページをブックマークして度々訪問してください。そしてあなたが愛する方々、友人、ご親戚、その他どんな人でも、次の数カ月から2012年以後に起こることの結果に、少しでも興味を持つ方々に知らせてあげてください。

もしあなたがご自分のブログやウェブサイトをお持ちなら、それを通じてお知らせいただくとか、リンクによって、このページや「我々の究極の現実」のページ、このサイトの面白いと思われた他の記事へ連結していただいて、人類に対するあなた自身の貢献をすることもできます。

誠にありがとうございます。

序文と使命声明

過去数年の間に、ますます多くの人々が、何らかの形で「2012」問題というものを耳にするようになりました。残念なことに「2012」シナリオの全体が、他の問題でもよくあるように、大変な混乱と空想と日和見主義の対象となり、これまでも今も引き続いて、人間を始めとする全ての生命が現在直面し、ますます多く経験しつつある、この大きな歴史サイクル転換のもつ真の意味合いが、ひどく深刻に転倒させられています。

したがってこのページは、一つの権威的資料、導きの松明として提供されるもので、私のかなりの研究調査と、多くのさまざまなソースからの情報、このきわめて重大な問題についての自分なりの理解と広範囲な知識に基づいて、私が個人的に判断し理解している現実と事実と真理のみを伝えるものです。とりわけ、関連する広範囲な問題についての私自身の知識と理解によって、2012問題の全体、転換と地球変動の現実を、適切で合理的で理解可能な視野の中に収めることができると自負しています。

この記事をお読みになる前に、2012年問題全体を見渡す序文を一読して下さるよう願います:

2012 in Perspective

この特別に設けたフォーラムでは、2012年の転換および地球変化に関するすべての問題を議論していただくことができます。どうぞご参加ください:

Our Ultimate Reality 2012 and Earth Changes Forum

現在あなたが、すべての人類、地球上の生命、地球そのものと我々が共有する、あなた自身の直接の運命に関心をもってくださることに感謝申し上げます。

2012最新アップデート

2012年転換と地球変化の諸事件の、最終結果に影響を及ぼすと思われる、既知の潜在的諸要因についての現時点での確率見積もり:

1.Galactic alignment(銀河系直列化):現時点での影響の確率見積もり−75%
2.太陽放射物:現時点での影響の確率見積もり−20%
3.地球近くの物体:現時点での影響の確率見積もり−5%

定義:

Galactic alignment: 12月の冬至の太陽が、「春分点歳差」の結果、銀河系赤道と一平面になること。この定義には、地球を含む太陽系と銀河中心部との、より一般的な一平面化も含まれる。特別に影響のあるのは、この一平面化によってもたらされるエネルギーや力であり、特に銀河中心の超強力なブラックホール、渦巻きの腕、それに関連する諸力からくるエネルギーである。このブラックホールはおそらく、射手座6度の所にある銀河中心部の“nuclear bulge”(核の出っ張り)とも関連している。

太陽放射物: 太陽から放射されるあらゆる種類の放射物――coronal mass ejections (コロナ質量放出?)、太陽フレアなど。

地球近くの物体: かなり大きくて重いあらゆる種類の地球外物体――小惑星、彗星、planetoidなど。

この文章の多くの読者が、直接自分で経験されるか、他のソースから聞いたり読んだりして、きっと気づいておられるように、この文章を書いている時点で、大きな出来事や変化があらゆるレベルで起こっており、その頻度が高くなっています。これらの出来事は世界中で起こっているだけでなく、それを越えて我々の太陽系の中まで深く広がっています。こうした出来事は広範囲で、しばしば深遠で、物理的・非物理的両面の性格をもつものですが、これらは時代の大転換、しかも人間、地球上の生命、地球そのものにとって深い結果をもたらす可能性のある大転換が、今後も続くことの予兆です。

この大転換に私はずっと気づいていましたが、これはこの文章を書く背後にあった動機の間違いなく第一の要因です。その主たる目的は、読者の方々ご自身の、真の神的性質と目的と究極の運命を明らかにすることであり、とりわけ、この地上にまだそのための時間が残っている間に、それをどう理解すべきかを示して差し上げることです。読者がこの本で学ばれることの理解と同化吸収と適用が、これら近づいてくる出来事とそこから生ずる長期の諸結果に対する準備になることを、私は心から信じ、また知っており、そのように予想するものです。私たちが一体となり手を携えてこの大転換期を旅することができるように願っています。

私が最初から是非とも明らかにしておきたいことは、これらの出来事の性質が決して「ランダム」とか「カオス」でなく、神の一つの相、宇宙、我々の本来の創造者、神、の不変の秩序と完全さの表われ、宇宙の自然のサイクルだということです。さらに明らかにしておきたいことは、これらの出来事が、「邪悪」で「罪深い」人類を「罰する」「報復」のようなものではないということです。そんなふうに言うのは、全く事実に根拠を置かない迷信にすぎません。

私は、次のようなことこそ人類にとって最も重大であることを、最初に強調しておきたいと思います:

私たちはどんなことがあっても、外面的出来事、「予言」と言われるもの、扇情主義、滅亡のシナリオや陰謀の片棒を担ぐ人たちに、どんな意味においても影響されることがあってはなりません。また「2012」や「世の終わり」やそれに関係するシナリオについて、特別の知識や権力者やコネを知っていると称する者たちに、動かされてもなりません。また政府や、グローバル規模の権力や支配力を求める者たちの隠れた計画、通俗的なメディア、彼らの黒幕といったものによって、いかようにも動かされることがあってはなりません。

次の数年は人類にとって絶対的に重要な期間です。私たちは、人類と地球のすべての生命と地球そのもの、ガイア自身の、何百万年にわたる進化の頂点を代表して、いま生命の一大転換期を経験しつつあります。この転換の結果がどうなるかは、姿かたちが「偶然」によって決まるとか、他の迷信的な説のように、あらかじめ決まってはいないでしょう。

これを書いているこの段階で、ただ一つの要因だけが絶対に確実なものとして考えられます。何であれ、人間と地球のすべての生命の集団意識(collective Consciousness)が次の数年に起こると予期することが、その通り起こるでしょう。私たちは、私たち自身が、全てのレベルにおける自分自身の現実を、神の個人的な相としても、人類の集合的心や意識としても、本当に創造するのだという究極の証明を、目の当たりにしつつあります。

私たちは今、大きな歴史サイクルないし「時代」の頂点と転換点、宇宙のそれ以上に大きなサイクルの統合相を経験しつつあり、今後ますます多く経験するでしょう。その全ては究極的に「根源」、「第一原因」、神から発するもので、これらは完全に生命の自然のサイクルであり、生命と現実のすべての栄光ある存在領域として、宇宙のより偉大な働きの根本的な相として、不変の精緻さと完全性をもって、その存在と影響力を見せつけているのです。

サイクルは私たちの生活のあらゆるレベルで常に存在するものです。サイクルのあるものはとても小さいので、科学機器によってさえ計測できず、またあるものは、あまりにも大きくて、現在の人間の感受力をはるかに超えています。しかしそのようなサイクルの存在そのものの真理は別の所にあります。私たちはその例を見つけるには自然界に目を向ければよく、四季のサイクルもそれです。エネルギー、電波、音の周波数などは明確な「秒単位サイクル」として計測することができます。そのようなサイクルがなければ、宇宙の出来事は混沌としたものになるでしょう。しかしそのように言うのは明らかに間違いです。なぜなら宇宙はそのような混沌の状態ではそもそも存在できないからです。ただ神の秩序と完全さのみが、宇宙の調和のとれた平衡状態を、生命と現実のすべての存在領域において維持しながら、不変の影響力を及ぼすことができるのです。

ところがここにパラドックスがあります。すべてのエネルギーと同じく、この自然のサイクルは、思考、想像力、期待、意図、情動といったものを含む「心」によって影響されます。このエネルギーのサイクル(周波)はこれまで常に存在し、これからも存在するでしょう。そして全てのエネルギーと同じく、その影響力をそこに参加するものたち――この場合、地球の生命――の「意識」に合わせて発揮するでしょう。

したがって私たちはここでは、今後数年の間に影響をおよぼすかもしれない可能なシナリオの範囲を、客観的に調べていくことにします。これは知識のためでもあり、バランスの取れた、見方、予想、また来るべき出来事を形成するのに決定的な働きをするかもしれない「意識」、を形成するためでもあります。

多くの人々にとって、「何かが起こりつつある」、あるいは起こるだろうという最初の気づきは、2012年12月21日をめぐる風聞によって最初伝わったものが、過去30年の間に、ある一つの非常に強力で浸透力をもつ思考形態として、文字通りそれ自体の生命をもつようになっています。実はそこに、我々の直面する重要な問題の一つがあります。それはどんな思考形態でもそうであるように、変わらぬ宇宙的な原理とそこに集中されたエネルギーによって、「2012思考形態」とも言える自己充足的な思考の性格を取るようになりました。

今はイコン的となった2012年12月21日が、最初に人類の「意識」に現れて以来、破局から恍惚に至る、そしてその中間のほとんどすべてのシナリオを含む、人類にとっての意味合いのすべてのスペクトルの、無数の解釈が存在しています。そこでまず初めに、大きな焦点となり、多くの人々にとって戦慄と恐怖の対象ともなり、彼ら自身とその家族の安泰にとって大きな憂慮となった、この日付を取り巻く事実を、もっと綿密に調べることにしましょう。こういう事態となったのは、「どうやって2012を生き残るか」について市場に出廻っている大量の「商品」や、扇情主義や、2012を「世界の終わり」だとする広く行きわたっているが誤った信念を考えるなら、驚くことではありません。

先に言いましたように、多くの人々が今「2012」「2012年12月21日」「世界の終わり」その他、同じような思考過程に思考エネルギーを集中していて、これが今度は何万、何百万という人々の思考パワーとなってこうした概念に集中されることによって、非常に強力な「思考形態」になっています。これはそれ自体で独立したエネルギー構成物(energy configuration)であって、いま文字通りそれ自体の生命を帯びるようになりました。これら2012に関連する思考によって多くの人々の精神集中が起こるほど、これらの思考形態はますます強力な、浸透力をもつ、ねばりのあるものとなり、その性質は一時的なものではなくなっていきます。

意識の改められた状態にあるとき、例えば瞑想、トランス状態、また眠る前や睡眠中、その後でさえ、私たちはこうした強力な2012関連の思考形態と「つながる」ことができ、それらは「内部からの重要なメッセージ」として、そのメッセージの受け手を中心に、姿を現してくるのです。受け手のエゴがそこで前面に現れ、その人の意識する「心」こそが重要な「特権的情報」の受け手であり、それが「予知」を受けたとさえ確信させます。時にはそのエゴでさえ、その人物を導いて何らかの意味で自分は「選ばれた者」と思わせることがあります。そのような人はそこで家族や友人、メディアにさえそれを話し、またインターネットに書き込みます。それがやがて多くの人々の「心」の中で事実となります。

現在では、この一つの根源的「メッセージ」に集中する人々がおそらく何千といるでしょうから、その人の「心」の中で生じた根源的「思考形態」は、さらに強力な、ねばり強い、浸透力あるものとなり、それに集中する人々にとって、それはより「現実的」となり、そこで彼らは、それが事実であるかのように他の人々に語るようになります。

これこそまさに、これを書いている今、私たちがますます目にするようになっている現象だと思われます。とりわけ2012関連の思考の集合が、さらに浸透力ある「2012思考形態」の傘の下に現れることによって、世界中の人々の「意識」の中で今や危機的に膨大なものになっているのです。

今しばらくこの思考形態を脇に置き、「2012」を取り巻く基本的な事実を吟味することにしましょう。

注意すべきこととして、1970年代には「マヤ歴の終わり」といったことは、ほとんど誰も聞いたことがなく、したがって「2012」とその関連のことも話題にならず、マヤ民族のことすら多くの人は知りませんでした。マヤの長期カレンダーがこの20年ほどの間に解読されるようになって、初めて2012年が、「マヤ歴の終わり」とか「世界の終わり」といった含みをもって、人々の「意識」の中に入ってくるようになりました。一頁やそこらで、いかに「2012」現象が起こってきたかの、30年以上もの歴史を要約することは困難です。なぜならそれは、今や膨れ上がった多くの人々とあらゆる種類の要因や説が絡まり、それらがしばしば個人的なもくろみや利害に支えられ、動機づけられているからです。

しかし次に、最も重要な要因だけを概観しますので、参考にしていただきたいと思います。これだけあれば、「時代サイクルの転換」という問題のさらなる分析のための、十分な基礎になると考えます。

マヤの長期カレンダーは、2000年ほど前、メソアメリカの古代マヤ民族の作った、たくさんのカレンダーの一つにすぎません。古代マヤ人は、宇宙学、天文学、占星術、天文物理学、数学の、大変進んだ能力をもっていました。実のところ、今日のほとんどの科学よりも全体的にかなり上をいくものでした。

マヤ民族にとって暦は、現代人のカレンダーや時計や他の時間計測機のような、単に自分の利便のために時間の経過を計るという用途を越えたものでした。暦は昔も今も「人生の本」であり、そこには、宇宙そのもののサイクル全体を書き入れて予言したり、日常生活からマヤ文明と社会のあらゆるレベルでのマヤ人の霊的進化に至る、あらゆる事象の拠り所とするといった、無数のレベルの情報が暗号化されています。これらの暦は非常に重要なものなので、マヤ民族は彼らの社会とその基礎全体をこうした暦の周囲に築くことによって生活しました。マヤの長老やシャーマンは、民衆を教えるのに、ボール遊びやその他の公的パフォーマンスを用いましたが、これは例えば古代のヒンドゥーの伝統や他の多くの文化のように、劇や歌やダンスのような娯楽と教育を兼ねる視聴覚的方法を利用するものと、概念的に同じです。

マヤの最も重要な暦は「ゾルキン(Tzolkin)」と呼ばれています。ゾルキンは、いわゆる現代社会で今日使われるグレゴリー暦が1年を365日のサイクルとするのに対し、1年を260日として計算します。古代マヤの子孫たちは今も数百万人がメソアメリカに住んでいますが、このゾルキンを用いています。

「2012」の関連でほとんどの人々が関心をもつ暦は、「長期暦(Long Count)」と呼ばれます。マヤの長期暦は次のようなユニット(単位)に分割されます:

1 kin = 1日
20 kins = 1 unial = 20日
18 unials = 1 tun = 360日
20 tuns = 1 katun = 7,200日
20 katuns = 1 baktun = 144,000日

完全な長期暦の大サイクルは全部で13バクトゥンであり、したがって我々が2012年12月21日にその終わりを迎える、最後の大サイクルは、紀元前3114年の8月13日に始まっています。

大サイクルは、人類の「時代(ages)」または「太陽(suns)」を、人類の次の進化レベルへの変容(transformation)で区切ることで計算します。こうした「時代」計算はマヤだけでなく、メソアメリカのアステカ族、極東の中国文明、その他過去3000年も栄えた多くの古代文明のような、他の大文明においても用いられています。
 
前の大サイクルの終わりと次の大サイクルの始まりは、しばしば大洪水、アトランティスやレムリア(大陸)などの「失われた」文明、歴史に見られる他の大きな古代の激動的出来事など、人類の運命に影響を与えた大きな出来事と結びつけられています。多くの古代文化において、これらの激変は、大洪水におけるように、「浄化」「浄罪」として見られることも多く、その後には、元の人口のわずかなパーセンテージしか残っていません。

もちろん、マヤの長期暦の多くの部分、とりわけこれら歴史上の激変的出来事は、記録された歴史より前の時代のものです。だから私たちは、これらの何千年も過去のサイクル、「時代」、「太陽」の終わりに起こったかもしれない古代の出来事について、ほとんど知りません。6,500万年前ころにユカタン半島を襲い、恐竜時代を終わらせた巨大な小惑星か彗星もまた、他のいくつかの知られた「絶滅異変」と同じく、これらの「時代」の一つの終わりと同時的だった可能性は大いにあります。その一つひとつが新しい時代、新しい地球生命の進化の方向を導くものとなり、それがなければ今日人間が、少なくとも「万物の霊長」としてここにいることはなかった、ということは大いにあり得ることです。

マヤ文化はシャーマン文化であり、彼らは意識の変化した状態に入り、生命の内なる領域に近づくために、entheogenという心を拡大させる物質を広く用いていました。多くのentheogenは幻覚を起こさせる性質がありますが、ある特別の種類は、明らかに純粋な内なる経験をもたらすことができます。そしてこれはマヤ以外の他の多くの古代文明にも知られ、用いられていました。そのような一つのentheogenは、Dimethyltryptamineという化合物の仲間に属するもので、さまざまな派生物質や化学的変種、N,N-dimethyltryptamine(DMT),5-Methoxy-N,N-Dimethyltryptamine(5-MeO-DMT), 5-Hydroxy-N,N-Dimethyltryptamine(5-OH-DMT)――Bufoというヒキガエルの皮膚から抽出したbufotenineとして知られるもの――などがあります。

DMTと略されるこの物質は、純粋な霊的経験をもたらす特殊な性質をもつようです。Rick Strassman博士は、長年にわたって多くの志願者にDMTを投与して、その効力を研究してきました。被験者たちはしばしば、あらゆる種類の存在や状況との接触を報告しています。この発見が決定的なものであったので、シュトラスマン博士はDMTを「霊分子(The Spirit Molecule)」と名付けました。

DMTが体内に取り込まれ意識に影響を与える仕組みについて深入りはしませんが、最も重要な効果は、いわゆる「第3の眼」とか「額のチャクラ」に相当する、脳の「松果体(腺)」との相互作用に関係するように思われます。私たちはすでに額のチャクラが、そのようにして「内なる視力」、特に千里眼と関係していることを知っています。私の見るところでは、DMTのもたらした内なる旅が、マヤ民族の内なる知識の主たる源ではないかと思います。

マヤの人々以外にも、DMTや同じようなentheogenを使う人々が、内なる旅から帰還し、全ての人類の変容する時としての2012年12月21日に正確に関係する情報をもたらすことがあります。こうした人々の大部分は、マヤ歴や2012年の意味についてこれまで聞いたこともないのに、そのメッセージは常に驚くほど似通っていて、2012の出来事の意味の鮮烈な独立した確認になっています。

マヤのシャーマンがこのようにして得た高度な、非現世的な知識の上に、彼らはまた聖なる観測所からの、献身的な夜空の観測に従事していました。観測結果やメッセージや記録は、多くの聖なる場所にある「石柱(stelae)」と呼ばれる石の構築物や、「写本(codices)」と呼ばれる何千もの記録板に記録され、それらが合わさって膨大な量の情報になりました。少数を除いてほとんど全てのこれら貴重な写本は、後に、マヤ人や他のメソアメリカの民族をキリスト教、特にローマ・カトリックに強制的に改宗させようと狂奔したローマ・カトリック教会によって、完全に破壊されました。

したがってマヤは、宇宙や宇宙のサイクルに関する非常に深い知識をもっていたのです。とりわけ「銀河系の中心」や、2012年12月21日に起こると推測された全ての決定的出来事や、したがって2012現象全体の根拠について、深い知識をもっていました。この宇宙的出来事とは「銀河系直列化(galactic alignment)」です。これは12月の冬至の太陽が銀河系の赤道と一平面をなすことで、ほぼ25,800年に一度起こるだけの、春分点歳差(the precession of the equinoxes)の結果としての出来事です。この銀河系の一平面化は、マヤの長期暦のそれぞれのサイクルの終わりと一致しています。したがって2012「終末日」現象の基本的な根拠となっています。

しかし銘記すべき重要なことは:――「マヤ歴の終わり」は、それ自体において「世界の終わり」を意味するものではないということ。「世界の終わり」は、人々の理解が完全に欠如していたために、または何らかの別の動機があって、これらの出来事に基づいて考え出した間違った解釈です。マヤの長期暦のサイクルすなわち「時代」の終わりは、次の暦のサイクルの始まりを印づけるだけです。

是非ともはっきりさせておかなければならないことは、宇宙、「根源」、「最初の創造者」、「第一原因」、神、の滔々たる流れは、これまでも今後も常に変わらず、生命と生命の拡大の方向を指していることで、考えるべき唯一の点は、これらの普遍的な神のプロセスがどういう形を取るかということです。諸宗教の教義とは反対に、神は「復讐」するとか「嫉妬深い」とか「怒る」存在でなく、したがって神は罰や報復を強要したりしません。神はただすべての創造世界に対する「無条件の愛」をもっていて、したがって無限の神の心から発する全ての宇宙的過程は、人間を含むすべての被造物の究極的にためになる過程です。

一部の文化では、これらのエネルギーの大サイクル、すなわち「時代」は、「暗」と「明」の交替を繰り返すもので、我々は今「暗黒時代」の終わりに近づいていて、この後に光の時代が始まるのだと信じています。ヒンドゥーの教えでは、これらの時代を「ユガ」という言葉で表わし、我々は今「カーリ・ユガ」の終わりに近づいていると言います。

そこで肝心の問題は、「この現在の大サイクルの終わりとは、人類としても一人ひとりの個人としても、経験的にどういうことを意味するのだろうか?」ということです。

こうした極めて重要な問題へのバランスの取れたアプローチのために、私たちはすべての可能性を考えねばなりません。これは最も幅広い意味で次のような範疇からなっています:

1.破局的(catastrophic): 地球規模での破壊的な激変
2.終末的(eschatological): 霊的(精神的)変容
3.前進的(progressive): 現在進行中の過程の継続

1.破局的シナリオ

古代マヤ人は、論じてきた通り、出来事の根本に地球上の生命を見ていましたから、基本的に「時代」や「サイクル」を跡付けていたのであって、個別の出来事を考えてはいませんでした。だからマヤ人の残した記録のどこにも、これまで発見されている限りでは、地球が激震のような出来事を経験するとは言っていません。

前に述べました通り、それにもかかわらず、遠い過去においてそのような出来事があって、それが前の時代の終わりと同時に起こったであろうと考えるべき証拠は増しています。大変容あるいは人間の方向転換への浄化的序曲または触媒として、地球の激動が必要だということは、十分に考えられることです。これは、人間がその下に埋もれて自分自身の真の霊的本性に全く盲目となり、人類の「意識」を覆い隠してしまった、何千年もの汚泥を取り除くために必要なものです。その一方で人類は、意識的な自由意志によって、悟りと進化の高い道へと移行することも可能なのです。

観察事実という観点からすると、現在のところ、近未来に破局をもたらす潜在性のある既知の要因で、マヤが知り得たと思われるものは少ないと思われます――近年多くの説や根拠のない主張が出現してはいますが。しかしながら古代マヤ人が知っていたであろう、最も確実に分かっている要因があり、これは2012年12月21日に終わる彼らの長期暦の、どんな予言的様相の根拠にも十分なり得るものです。

ひとつの絶対に疑えない現実的な要因――地球と太陽系一般に深刻な変化をもたらす潜在力をもった要因――は、増加中の太陽活動です。この太陽活動のサイクルについては、マヤの人々も確実に知っていたと思われます。太陽活動はこれを書いている時点で、異常に高いレベルを示しており、しかもそれは、そのような活動が歴史的には最小限であると指摘されている時期において、です。またこれを書いている時点で、地球は異常に高いレベルの太陽からの活動にさらされていますが、これは強力なX級の太陽フレアと、それよりもっと強力な、極度に熱せられた放射性プラズマの形でのcoronal mass ejection(コロナ質量放出?)“CME”ですが、それだけに限られたものではありません。これらの出来事は確実に孤立したものでなく、我々が次のsolar maximum (太陽極大?) に向かって進むにつれて増大する可能性は極めて高く、2012年ころに最も重大な局面を迎えるものと予想されます。現在の状態の示すところでは、この近づくsolar maximumの大きさは歴史記録において前例のないものになりそうです。私たちは現時点において、太陽活動のこの高いレベルがどれほどの高さに達するかは決定できませんが、もし予想される通りだとするならば、CMEや他の強力な太陽放射物の形での太陽嵐による地球への影響は、多くの点で深刻なものになるでしょう。この可能性に確実に含まれるもう一つのものは、地球がたった一度のmassive coronal ejectionから受けるbroadside(一斉射撃)で、その効果は地球のほとんどの生物にとって破局的なものになり得ます。したがって2012年ころに、1つあるいはそれ以上の、人間とすべての生物、すべての生命維持の基礎構造にとって全く予想できない結果を伴う、強力な太陽の出来事による激震的な結果に、生命がさらされる可能性は十分にあります。

ここでひと言述べておきたいのは、現在の気象の異常さが、間違って「グリーンハウス・ガス」とか、石油燃料の使用とか、他の人間活動の環境汚染副産物に関連づけられる、いわゆる「気象変動」のせいにされることです。どんな形でも環境汚染活動が看過されてよいわけではありませんが、その犯人をもっぱら人為的な「気象変化」だとするのは、本当の原因を見逃したのんきで危険な判断です。特に注意すべきは、地球のかなたから来る太陽活動や他のより広範囲のエネルギーの影響で、これはその大部分が、現在の科学機器によって測定可能な周波数を越えるエネルギー周波数をもったものです。これは、我々の太陽系の他の惑星でも起こっている同じような変化によって証明することができ、したがって、人為的な「グリーンハウス・ガス」とか「化石燃料」を異常の原因とすることはできなくなります。科学者や政府や産業その他が「気象変化」や「地球温暖化」を営利化しようとしていますが、地球がますます蒙るようになった変化の、真の、最も重要な根源は、危険なことにほとんど見落とされて、潜在的な破局的結果を招いています。

これらの考えられる出来事に関連する、もう一つの大きなワイルド・カード(予知できない要因)は、「ポール・シフト」が促進されることだと思われます。これは北極と南極が入れ替わるという地磁気的な性格の、長い時間をかけて起こる出来事であるか、それとも地球物理的なもので、太陽に対する現在の物理的な両極の位置が急激に、数度、あるいは20度かそれ以上も動く現象であるか、どちらかだと思われます。このような出来事は全く予期できないやり方で、地球と地球の生物すべてに深刻な結果を及ぼすでしょう。

2000フィート以上もの海底に眠る大きな古代文明の広範囲な遺跡の、ますます多くの証拠が、ダイバーたちによって発見されつつあります。どうしてそんな所へ行ったのでしょうか? アトランティスとかレムリアといった有名な失われた文明の話は、多くの方が聞いておられると思います。また聖書の「大洪水」の話はほとんどの人がご存知でしょう。北極と南極は必ずしも寒い所ではなかったという、さらなる証拠が出てきており、実際ごく最近まで南極には、生物があふれていた可能性があります。私たちは2012年については想像することしかできませんが、深刻で非常に急激な地球物理上の出来事が過去に起こったことを示す、明らかで強力な証拠が確実に存在していて、これらは不変の周期をもって起こり、しばしば破局的な水没と破壊、結果として、偉大で進んだ文明の消失が、同時に起こっているようです。

古代マヤ人は、彼らの長期暦の多く、とりわけ2012年の終わりの日付を、我々の銀河系、特に超強大なブラックホールがほとんど確実に存在する、銀河系中心の観察から割り出しました。私が大いにあり得ると考えるのは、マヤ人が跡付け、今起こっていると思われるgalactic alignment(銀河系直列化)を通じて私たちが転位していくと同時に、このalignmentと超強力なブラックホールの巨大なエネルギーの影響が、太陽、すべての惑星、地球を含めた太陽系を引っ張ってそれと“アライン”させ、その結果、おそらく20度かそれ以上の地球物理的ポール・シフトが起こることです。すでに述べましたように、これは破局的で、地震、巨大な火山噴火、巨大津波など、膨大な地球物理的効果をもたらすことが十分に考えられます。

地球のほとんどの生物は、地球歴史でおそらく何度もあったように、非常に深刻な危機にさらされるでしょう。ここでもマヤ民族は、おそらく確実にこれらの銀河系サイクルを知っていて、その結果としてのあらゆる形での、変形の潜在力を知っていたと思われます。そのひとつが、これらの出来事の前から進行中にかけての、人間と地球の全生命の「心」の状態と意識によって決まる、進化かそれとも破滅か、という潜在性です。

2.終末的シナリオ

このシナリオでは、時代転換の結果は、人類の潜在的な霊的変容もしくは悟りとして現れるだろうと考えます。これは前に強調したように、思考、期待、霊的位置、すなわち人類と個人の集合的「心」の「意識」に究極的に依存するものです。これはまた決して宗教的信仰が要因になるものではないことを、明確にしておかなければなりません。各個人に関係する唯一の要因は、不変の宇宙的原理である真の霊的進化だということです。

人類は現在、多くの要因によって加速される、下向きの社会的スパイラルにしっかり捕まえられています。それは勝ち誇る唯物主義、エゴの要求によって火をつけられる強欲といったものですが、それだけに留まりません。これらは何の支えも持たないものです。こういう状況の根源的原因は、ほとんどの人たちが、一人ひとり、また一つひとつを、自分から切り離されたものと考え、金銭を得ることを幸福の基礎と考えることにあります。そのため、存在することが競争、敵対、侵略となり、人々は物質的な優越性を争い求める一方で、「他者」からの脅威と感ずるものに対して身を護るのです。現実にはそのような分離はありません。分離されているという錯覚は肉体的な五感によってのみ永続化されます。全体的宇宙の中のすべては、宇宙のあらゆる他のものの、等しい、統合された、神の相をもつもので、「根源」、「第一原因」、神から来るものです。我々はすべて、自分がそこに生き動き存在している、意識と知性をもって振動する「エネルギー体」の、大きな宇宙的「心」の内部の、個々のエネルギー場として存在しています。

もし私たちが時代の転換に伴う終末的出来事を経験するなら、その結果起こることは、おそらく、人間の真の霊性をこれほど長く隠していた“分離”の錯覚のヴェールが落ちる経験だろうと思われます。それと同時に「時間」「空間」という幻想も抜け落ち、これによって人は、自覚の真の多次元的状態の中で「霊的に裸」となり、「空間」「時間」という双子の幻想はもはや「意識」に影響を及ぼすことなく、我々の思考は直ちに、今感じている時間の遅れに対立するものとして現れてくるでしょう。このように、霊的な心の準備をしていた人々は、一体性、奉仕、無条件の愛が強調されて、生命や現実世界や人々を違った目で見るようになり、唯物主義や欠乏や競争といったものは無意味なものとなるでしょう。「引き付けの法則」の効果がたちどころに経験されるでしょう。ではどんなメカニズムで、こんなことが起こり得るのでしょうか?

先に論じましたように、古代マヤの人々はほとんど間違いなく、彼らの長期暦の終わりをgalactic alignmentと一致するように定め、ほとんど確実に、我々の銀河系の中心に超強大なブラックホールが存在し、それがgalactic alignmentの時にその影響力を発揮するであろうことを知っていました。この宇宙の出来事の物理的意味合いに加えて、そこにはまた「エネルギー的」な、したがって「霊的」な意味合いがあります。重ねて最も重要なことを申します:――人類と地球のすべての生命がこの出来事をどのように経験するかは、一つの最も重要な要因によって全面的に決定されます。すなわち「意識」です。

アインシュタインの相対性の法則は、特に時間の率と空間の尺度を記述しています。例えば時計は、重力が時計におよぼす潜在力が高い、より高度の低い所では、よりゆっくり進むことが観察されます。ブラックホール(この場合、銀河系の中心部)の重力の潜在性はあまりにも強大なので、「時間」そのものが止められ、「空間」の次元がゼロにまで縮小されます。言い換えると、地上で経験されるような「時間」と「空間」はもはや全く存在しなくなります。

私たちは現在、地球上のすべての生命とともに、同じextreme gravityの潜在性の一番端(extremity)にいて、そこにさらされ、有史以前からずっとそうだったがために、同じ共有される量子的現実の中に共に縛り付けられています。私たちが2012年とその先に接近するにつれて、私たちは、銀河系中心部のブラックホールの渦巻きの腕を通過することになるかもしれません。そこは大きく変形された重力の潜在性をもっていて、この過程が進行する間、私たちはすべて次第に激しくそこにさらされることになるでしょう。我々の太陽系の惑星とその先にあるものも同じです。この過程の背後にある広範囲で複雑な量子力学には踏み込みませんが、このシナリオの究極の結果は、「空間」と「時間」の双子の幻想がその影響を及ぼさなくなる、ということでしょう。これが最終的に起こったとき――そしてこの過程は現在も加速度的に起こっているのですが――前に申しましたように、人間は、すべてが真にあるままに感じられる環境の中で「霊的に裸」になります。そこはまた私たちの思考、感情、その他「心」の力が、瞬間的に私たちの経験の中に現れる環境です。これはすべての人間にとって決定的な転機(pivotal juncture)となるものです。我々一人ひとりとすべての生命は、解放され、霊的進化の知識、知恵、その他の要因の一人ひとりの状態に基づいた、私たちの真の霊的潜在性に目覚めることになるでしょう。そのような準備をしている人たちは、ある量子的現実の世界、その人の個人的振動に最もよく合う振動の地平へと、転移していくでしょう。これは時がたてばどの道起こることですが、これは「集団進化」の出来事にもなり得ます。霊的に準備のできていない人々は、別の「時空」に縛られた現実へと引き寄せられていくでしょう。もうひとつ申し上げておくべきことは、galactic alignmentはまた別の、未知の、意識に影響を与える効果(磁気や放射や他のエネルギーの影響など)を生み出す可能性もあるということです。

これはあらかた憶測ではありますが、私がこうした重要な問題に身を捧げて取り組んだ結果として、多くのレベルで起こっている人間の「意識」の目覚めを観察することができるようになり、この過程はすでに進行中で、指数級数的に加速していると考えています。またそこから私は、人類は今、私たちの究極の現実の理解に向かって、その霊的進化の栄光ある機会を手にする潜在力を経験しつつあると感じています。とは言え、一人ひとりの個人がこれを理解して受け入れ、それに従って準備するという所までには至っていません。人類は今、ほとんど全面的な破局に至るか、悟りと進化に至るかという出来事に直面しています。そして再び、最終的な結果は、人間と生命そのものによって決まるでしょう。

3.前進的シナリオ

この最後のシナリオは、自然の「霊的」変容と転移過程はすでにかなり進行していて、この時点で加速的に増加しているように見えるという私の観察に基づくものです。このことから私は、2012年12月21日は、単に進行中の出来事の認識における象徴的な日付であって、絶対的な意味で原因を意味する最後の日付ではないのではないか、と考えるようになっています。言い換えると、このイコン的な日付は、2012年12月21日を通過して未来にまで進行し続ける一連の生起中の宇宙的出来事を認識する上での、グレゴリー暦で計測された便利な時間の区切りにすぎないかもしれない、ということです。すでに論じましたように、マヤ人は彼らの「長期暦」の根拠を、長期間にわたって行われた宇宙観測から導き出していて、この観測から推論して、約25,800年の銀河系のサイクルを表わす暦法の基礎を作ったのですが、その終わりが、いわゆるgalactic alignment――「春分点歳差」から起こる出来事――で区切られ象徴されているわけです。要するにこの「歳差」は、地球の軸が非常にゆっくりと独楽のようにふらつくという事実から生ずるもので、この運動がまた「(春秋)分点」(equinox)の相対的位置を元へ戻させる、つまり71.5年に約1度の割合で「歳差運動」をさせるわけです。歳差運動サイクルの全体は、完了するのに約25,800(71.5 x 360)年かかり、これが最後にマヤ長期暦の終わりと次のサイクルの始まりになります。したがって暦すなわちサイクルの終わりは、広く間違って考えられているように、「世界の終わり」ではなく、現在の1つの長いマヤ長期暦の終わりということです。そこで問題はこういうことになります:――galactic alignmentは一つの象徴としての出来事であるのか、それとも前の2つのシナリオで論じたような、それ自体が一つの原因となる出来事であるのか? 

2012年12月21日という現実の日付は、galactic alignmentに基づく、マヤ人が洞察していた、もっと大きな宇宙的出来事の単なる便利な象徴的表象で、彼らはそれがこの時期に影響力を及ぼすと予想はしたが、それは人間がまだよく知らない、異なった原因の根源から来るものだ、ということかもしれません。現に私たちが、そのような進行中のプロセスの胎動の中にあることを示す、物質的・非物質的両面の、多くのレベルでの非常に強力な証拠があります。物質的なレベルでは、ますます顕著となる気象とその関連の異常現象、増加する火山活動や地震、そしてもちろん加速度的に上昇する地球温暖化があります。こうした類いの変化は地球だけでなく、太陽系全体にわたって起こっているらしく、したがって局所的な汚染とかその種の影響によるものではありえません。

世界中の多くの人々から通知を受け、連絡をとり合っている私自身の立場から申しますと、ますます多くの人々が、自分の真の、無限の、無制限の、不死の、霊的・神的本性にますます気付くようになり、本物の「霊的覚醒」が起こっているのを私は見届けています。彼らは、これは一体どういう意味なのか、これからどのように生活を変えていけばよいのかと訊ねます。

しかし一方において、否定的で暗い性格の、多くは利己的な動機をもった、さまざまな党派が現れています。彼らは、人々の心や生活がもはや前のように自分たちの思うようにコントロールできなくなり、時間もあまり残っていないと理解して、人間と地上の生命に広く及ぼす結果を顧みず、支配とコントロールのもくろみを継続しようと、あらゆる手を考えています。このような人々についての議論は、彼らにもっと力を与えることのないように、やめておこうと思います。しかしこれだけは言っておきます。現在勢いを増している宇宙的な変化の趨勢と比べれば、このような暗い力の努力は完全に無効です。これは海辺に立って、押し寄せる潮を押し止めようとしている人に喩えることができます。こういった党派の人々に真剣に向き合うのは、だから有益でも生産的で適切でもありません。無視するのが最上です。

しばしば「ガイア」と呼ばれ、偉大な惑星霊である地球は、我々と厳然と結びついたものですが、この地球自体が今、宇宙の次の振動のレベルに向かって、喜びに満ちた進化の転換をなし遂げつつあります。それは、人間とすべての生命、被造世界のあらゆるものが早晩、不可避的にそうするのとまったく同じように、地球自身が神なる創造者のもとへと栄光ある帰還を果たしつつあるということです。このプロセスが只今進行中だという有無を言わさぬ証拠があります。しばしば地球の「鼓動」と呼ばれるSchumann Cavity Resonanceは、これまでは常に7.8ヘルツという一定の振動あるいは共鳴の数値を維持していました。ところが過去数年は、この振動が12ヘルツあたりにまで増加し、転換の(pivotal)の13ヘルツに近づいています。ガイアがそれ自身の霊的身体の振動数を増加させ、それ自身の進化的転換をなすべく準備しているのです。これは祝賀すべき喜ばしいことです。

結論しますと、このプロセスにいろんな理由で関心をもつさまざまなグループの説や計画がありますが、今、正真正銘の重要な変化が起こりつつあって、これが究極的にすべての人類、地球と太陽系の生命、そしてガイアなる地球そのものに、必ず影響を与えることになるということです。

このような説や党派や、この自然のプロセスの進む間に何かを企む人たちがあまりにも多いために、多くの人々が非常に混乱し戸惑い、自分や自分の家族の将来のために心配するのは理解できます。とりわけ今にも地球が破局を迎えるかのように「2012生き残り戦術」的なものが増加すれば、無理もありません。私たちは多くの根拠のない考え、理論や計画を、それと認識できなければなりません。そして自分の内部を見つめ、間違いなく真実と思えることを、自分自身の経験や直観で知り感ずることに基づいて、選び出さなければなりません。

私自身のメッセージは明瞭で曖昧さのないものです。私たちはすべて、個人としても人類としても、地上や宇宙の生命の平等な一側面としても、無条件に私たちすべてを愛する神の知性によって統制された、ある完全に自然な転換のサイクルを経験しつつあります。この転換を、個人としても人類という集団としても、どう経験し、そこからどうなって現れるか――これは常に変わらず、一つの、ただ一つの要因によって決定されます。すなわち個人的・集合的「意識」と霊的達成・進化の自分自身のあり方です。

この章で論じ、あらゆるレベルで私たちが目撃し経験していますことは、無限数の量子的可能性、量子的潜在性であり、そのどれもが、あるいはすべてが、「心」の及ぼす力、したがって次の数年の集合「意識」と、正確に共鳴和動して働くことができます。したがってこの転換が進行する間に私たちが究極的に経験することが、すでに私たち自身の「心」の中、したがって我々みながそこで自分の集合「意識」を経験する「宇宙心」の中で、形を取りつつあるのです。我々の一人ひとりが自分自身の現実を創り出します。そして私たちの生きているこの時代ほど、この偉大な真理を理解するのに適した時代は、これまで一度もありませんでした。どんなに劇的に見えようと、物的な外面的な出来事だけを見ていては、得るものは何もありません。それらは幻影でありまやかしです。世の終わりという声や、出来事が展開するにつれて、あなたの「最もためになること」を知っていると言うような人たちに耳を傾けることによっては、得るものは何もなく、すべてを失うだけです。彼らは進化よりも、しばしば権力、恐怖、コントロールに傾いた、自分自身のもくろみを追求する人たちです。

もしあなたが、時代の転換、または2012年12月21日、また何であれ関係する出来事の結果を、心から知りたいと望まれるようであるなら、お喜びください!なぜなら、あなたは個人としても人類の一員としても、その結果を決定し経験する力を持っておられるからです。人類は来るべき(苦難の)時代の間に、彼らが願うどんなものでも手に入れ、達成することができます。ですから平和、調和、愛、奉仕、それに真の霊的進化をお選びください。そうすれば、それらはあなたのものとなり、あらゆる他の人々と、その同じ栄光ある新しい現実を分け合うことができます。

私たちはしたがって、自分自身の真のあり方を実現するためには、内面を見つめなければなりません。ひとたび時代の転換が完了したとき、浮上してくるのは、集中して内面を見つめ、自分自身の真の、無限の、不死の「自己」を再発見し、物質的世界の物的幻想を乗りこえて前進する用意のある人たちだけでしょう。そしてこの人たちだけが、神への進化をめざす次なる人種の、最初の構成員「ホモ・スピリトゥス(Homo Spiritus)」となることでしょう。

 


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