Ascension (アセンション)―後篇―
太陽系全体が変わりつつある
不思議なのはここからである。この変則的な変化、この新しいエネルギーによる自然発生の進化は、太陽系全体に起こっているのでもある。言い換えると、地球が太陽から離れて新しい場所へ移りつつあるというだけではない。太陽もまた同時に、銀河系の中で新しいエネルギーのレベルへと活動し始めているのである。これはしょっちゅう起こっていることではない。ラーによれば、現在我々は、よりありふれた25,000年の惑星サイクルの終わりに到達しつつあると同時に、実は、75,000年の銀河系サイクルの終わりに近づきつつあるのだ。
銀河が進化するにつれて、拡大するエネルギーの領域が、ますます高まる振動のレベルで、その銀河系の恒星(太陽)たちを取り込みつつあるのだ。これが今、我々の太陽系の周囲の銀河系間空間を、さらに大きく変化させようとしているのである。この変化が逆に太陽によって吸収され、太陽系全体に放射されている。だから今起こっている「シフト」は、単に地球の生命体にとってだけでなく、銀河系の我々のエリアのすべての振動する生命体にとって、実は経験したことのない出来事なのである。
アセンションが近づいているとどうしてわかるのか?
この進化の飛躍が間もなく起ころうとしていることを示す、我々の太陽系に起こっている測定可能な変化を、以下にあげてみよう――
前例のない太陽活動
我々はこれまでに目撃したことのない――少なくとも記録された歴史において――太陽活動を体験しつつある。現在、これまでに見たことのない規模で太陽の黒点活動が起こっている。今、輻射放出、陽子放出、その他の変則的なエネルギー噴射が起こっている。これらすべては、これまでに見たことのない周波数上昇のやり方である。実際、太陽の噴射があまりにも強烈になってきたので、それは我々の衛星の多くを日干しにしつつある。ある場合には、これらの太陽放射を測定することができないこともが、それはこれほどに高くなることを我々が予測しなかったからで、今我々の科学的モデルの全体が修正されなければならない。
惑星間の空間の質が変わりつつある
実に面白いと私が思っているもう一つのことは、惑星の間の空間の質が現実的に変わりつつあることである。惑星間の空間が、現実にエネルギーをよりよく伝えるようになってきた。
このことの意味は実は単純である。太陽は、エネルギーを帯びた陽子のような、電荷をもつ放射性粒子を発している。NASAはこれまで、これらの陽子が地球に届くのにどれくらいかかるかの、非常に便利な科学的モデルをもっていた。ところが今、ある場合には、これらの陽子は、このモデルが予測していたより最高400%も速く進むのである。
だから起こっているのは、太陽自身が現実に変化しつつあるということである。太陽の磁場が変わりつつある。惑星間のエネルギーが変わりつつあり、太陽のエネルギーをより速く伝えるようになっている。粒子が空間をより速く移動しつつある。惑星間の現実に目に見える宇宙のプラズマ・エネルギーが、より明るく見えるようになった。
惑星の大気が変わりつつある
ドミトリエフの研究は、惑星自体が変化しつつあることを示している。惑星の大気が変わりつつあるのだ。例えば火星の大気は、これまでよりかなり厚くなってきている。1997年の火星観察探査機はその鏡の一つを失い、そのために衝突したが、それはその大気が計算していたよりも2倍の密度があり、基本的にその小さな鏡に当たる風が非常に強くて、これを吹き飛ばしたからであった。
地球の月は大気を発生しつつある
また、月はドミトリエフが「ナトリウム」だという、ある化合物でできた大気を発生しつつある。ドミトリエフによれば、月の回りには、これまでになかったナトリウムの6,000キロの厚さの層があると言う。
そして我々の地球大気の上層部でも、この種の変化が起こりつつあり、今までになかったHOガスがそこで作られつつある。それは現在存在するような量で、存在したことはこれまでになかった。これは地球温暖化とも関係なく、CFCすなわちフッ化炭素放出とかその類のものとは関係がない。それは純粋に現れつつあるのだ。
惑星の磁場と明るさが変わりつつある
惑星たちは全体的に、その明るさがかなり変化しつつある。例えば金星は、その全体的な明るさにおいて顕著な増加を見せている。木星は非常に高いエネルギー電荷をもつようになったので、木星とその月であるイオの間に形成された、イオン化放射の目に見えるチューブが現実に現れている。より最近に撮られた写真をご覧になれば、明るいエネルギーのチューブを現実に見ることができる。[20] HYPERLINK
そして惑星たちはその磁場に変化が起こりつつある。磁場がより強くなりつつあるのだ。木星の磁場は倍以上の強さになっている。天王星の磁場も変わりつつある。海王星の磁場も強化している。これらの惑星はより明るくなった。彼らの磁場の強さは増しつつある。それらの大気の質が変わりつつあるのだ。
天王星と海王星では最近ポール・シフトが起こったらしい
宇宙探査機Voyager 2が天王星と海王星を通過して飛んだとき、その見かけの南北の磁極が、自転の磁極があった場所からかなりそらされた。一度はそれが50度もそれ、別のときにはずれが40度ほどになったが、どちらの場合もかなり大きな変化である。
変化は全体的に見て、本質的に3つのカテゴリーに分けることができる――1.エネルギー場の変化、2.明るさの変化、3.大気の変化。
*火山活動が1975年以来、500%増加している。
*地球上では、こうした変化がよりはっきりわかる。例えばMichael Mandevilleは、調査の結果、地球の火山活動が1875年以来、ほぼ500%増えていることを示した。地震活動も1973年以来、400%増加している。
*自然災害は1963年と1993年の間に410%増えた。
ドミトリエフ博士は自然災害について非常に綿密な計算を行った。彼は1963年と1993年を比較してみて、あらゆる種類の自然災害――ハリケーン、台風、地滑り、津波、その他すべて――の全体としての増加率が410%になることを論証した。
太陽の磁場は1901年以来、230%強くなった。
カリフォルニアのRutherford Appleton国立研究所のMike Lockwood博士の長年の太陽研究によると、1901年以来、太陽の全体的磁場は、それ以前と比べて230%強くなっているという。
地球の変化だけではない
したがって総合的にみて、我々が目撃しつつあるのは、いわゆる地球の変動をはるかに越えたものである。いま起こっているのは地球と太陽の間の相互作用だと考える人たちはいる。しかし、ロシアのシベリア国立科学アカデミー、特にノボシビルスクで行われている研究のことを知っている人はごくわずかだ。彼らは、この太陽系全体で起こっているエネルギー変化の原因となり得るのは、我々が異なった――より高い――エネルギーの領域に移行しつつあるという事実以外にないという結論に達している。
我々の太陽系の進む最先端の輝くプラズマは、最近、1,000パーセントに増えているのである。
ここで次のことを確認していただきたい。太陽自身が磁場をもっていることは言うまでもないが、この磁場は太陽系のまわりに卵型をなして広がり、これは「太陽圏」heliosphereと呼ばれる。太陽圏は涙粒のような形をしていて、この涙粒の長くて細い側は、我々が進む方向の反対側になっている。それは彗星のような形をしていて、その尻尾は常に太陽から離れる方向を向いている。
ロシア人科学者たちは、この太陽圏の先頭を切る側を観察してきた。彼らはそこに、輝く、励起されたプラズマ・エネルギーを観察してきた。このプラズマ・エネルギーは、これまでずっと10天文単位の厚さだった(1天文単位は地球から太陽までの距離、93,000,000マイル)。だから10天文単位は、太陽系の先頭側にこれまで見てきた、この輝くエネルギーの通常の厚さなのである。
今日、この輝くプラズマは100天文単位の厚さになっている。ドミトリエフの論文は正確な年月を示していないが、この増加は、彼が自然災害の増加を見出したのと同じ、1963年から1993年までの期間に起こったものと推定することができる。それがいつ起こったにせよ、これは太陽系の先頭側のエネルギーの総体的明るさの1,000パーセント増ということになる。
そしてこれは、太陽系それ自体が、エネルギーのより高度に荷電された領域に移行しつつあることを意味している。このより高度に荷電されたエネルギーは、逆にこのプラズマをさらに励起し、さらに多くのプラズマを作り出させている。だからこそ明るさと輝きの増加が観察されるのである。このエネルギーは次に太陽の中に流れ込み、それがまたエネルギーを放出して、「黄道」Eclipticと呼ばれる、その赤道面に沿ってエネルギーを広げていく。これが次には惑星間空間に充満し、そのおかげで太陽放射物がより早く進むことができ、惑星上のエネルギーを更に充電するのである。
そしてこれは意識をもつエネルギーであって、惑星がどう働くか、いかに機能するか、どんな種類の生命を支えるかを、それは変えていくのである。DNA螺旋自体の調和法則が変わっていく。これこそ、過去の時代において自然現象的に集団進化の起こった隠された原因である。
こういったことはすべて同時に起こるのであって、突然のシフトが起こるまでのクレッシェンドの緊張を高めていくのである。
言葉を換えて言うと、我々は新しいエネルギー・レベルにかなり深入りし、太陽が自分の内部からエネルギーを放射するときに発する、基本的な調和の波長の、突然の拡大が起こる時点を我々は迎えようとしているのである。このエネルギー放出の増加は、太陽系の中のすべての物質の基本的性質を変えることになる。惑星たちはほんのわずか太陽から遠ざけられ、それらを構成している原子や分子は、その物理的大きさという点で現実に拡大するのである。
宇宙的変化とアセンションの過程
そこで話題の核心は、いかに惑星が機能するか、どんな種類の生命をそれは生かすのかを変えていく、意識をもつエネルギーについてである。
ところで我々は、自分が肉体以上の存在であることを理解するならば、このエネルギーの変化を恐れる必要はない。この新しいエネルギーが太陽から出てくるとき、我々は自然に自分のより高い存在レベルへと移送されることになる。我々の肉体はその時点で無関係なものになる。我々は肉体をはるかに超えたものである。
すでに述べた通り、来るべきエネルギーの突風は意識をもつものである。それは火のように見えるかもしれないが、本当は意識あるエネルギーだ。
過去においてこれがどのように起こったかの見本がもう一つある。地球の一つ前の地質時代(古生代)に、優勢な種は三葉虫と呼ばれるものだった。彼らは一掃された。化石記録を調べれば、彼らが全滅したことがわかる。しかし人々に見えていないことは、彼らの集団的魂が次の進化の段階へと進化したことである。
恐竜も一掃された。彼らの魂は哺乳類の魂に変わった。だから誰もどこへも行かない。本当に絶滅する者はいない。我々は亡きがらを見つけることができ、そこに激変の様を見る。それは恐ろしい光景だが、彼らの経験したことは、もう一つの刻み目をジャンプして、異なった肉体の中に住み始めたということにすぎない。
魂の階級昇進
自分の肉体に非常に執着する人は、「この身体がなくなったらどうしよう」と言うだろう。あなたはこれをトラウマのように見るかもしれない。しかし実際は、あなたの経験は魂の階級昇進として見ることができる。
人々はいつも「私は精神的成長を遂げつつある、私は道をおこなっている、真理の道を歩いている、霊的成長をしようとしている、進化しようとしている」などと言う。しかし、何に進化するのか? 何に成長するのか? 我々は何度も何度も人間として生まれ変わるのだろうか? それは違う。
地球はいつまでも、人間が爆弾を破裂させ、その水に毒を入れ、その大気を汚し、その動物を殺し、木をすべて切り倒す、このような振動のレベルを維持するだろうか? そうはしない。地球はこんなことが続くように予定されていない。
地球もまた進化する存在なのだ。普通の人間の生涯と地球の生涯の違うところは、地球はきわめて長い慎重な熟慮を経たうえで、当然のコースをとって進化することである。地球が太陽の周囲をまわり、太陽系が銀河の周囲をまわるように、より高い次元に住む地球外人種たちは、この変化がいつ起こるかを正確に知っているのである。彼らが今ここに来ているのはそのためなのだ。彼らは基本的にこれが進行しているのを知っていて、我々を助けるために待機しているのである。彼らは、エネルギーの渦巻きがバーミューダ・トライアングルで飛行機を消してしまったように、太陽のエネルギーがもう一つ上の刻み目に達したときには、地球上の物質が変質することを知っている。太陽のエネルギーは、純粋に物理的に物質を変質させることができるのだ。
この変質が起こったときには、動物や植物のような被造物は死んだように見えるかもしれない。しかし人間の体に起こることは、現実には錬金術的な変質になるであろう。だから日干しになった死体が、あたりに転がっているというようなことにはならないであろう。エネルギーがあなたを打ったとき、あなたは姿を変えるのである。あなたの体が現実に変容するのだ。
トリノの聖骸布が似た例となる。この場合、イエスの遺骸が、それ自体の完全な3次元的映像を布に焼き付けたことを、ある科学者たちは発見した。そして彼らは実験によって、このような焼き付けは、非常に高い温度で瞬間的に熱風が吹きつけることによって、X線写真のように、布をzapping(一打ちする)ことによってのみ可能なことを発見した。
この大きな変化はいつ起こると考えられるのか?
「シフト」の基本的な日付けは、マヤ・カレンダーの終わる時――2012年12月――と一致する。
ラーは、マヤ・カレンダーは高いレベルの6次濃度の地球外人たちによって、マヤ人がこうしたサイクルの通過の時間を計る道具となるように、与えられたものだと示唆している。
結論として言わねばならないこと
肝心なことはただひとつ、あなたがどれくらい「愛」を分かち合う意志があるかである。
この今ここで、我々の惑星上で起こりつつある進化に参加する夢のような機会を、つかみ損なうことは容易いことだ。
メディアは、我々の幸福が新しい製品の獲得如何にかかっているような、ある現実をつくり出すのに一生懸命になっている。また我々は「コンセンサス的現実」と「ゲームの勝ち抜き」という集団幻想に屈しながら、最上の職業と最高の地位を求めている。
我々すべては、このアセンションの過程が完了したのち地上に現れるユートピア世界に参加できるように、自分の人生を創り出す選択の自由をもっている。それは貧困も飢えも苦痛もない世界、体全体の浮揚(levitation)、自然治癒、瞬間的テレパシー通信、そして満ち溢れる愛が、その国の法であるような世界だ。
これこそイエスが「ヨハネによる福音書」14:12で、「私のするようなわざを、あなた方はするだろう。そしてもっと大きなわざをするであろう」と言ったとき、我々に約束した世界である。
これは「あなたは何にしがみつこうとするのか?」という問題に帰着する。あなたがアセンションに参加するためには、肉的生命を脱ぎ捨てなければならない。あなたは霊的な人生へ移住する意志をもたねばならない。あなたはかつて重要だと考えた物事を喜んで放棄しなければならない――あなたの車、物的な効果あるもの、あなたの現世的地位、名誉や権力。なぜなら基本的にあなたが持っていけるのは、あなた自身しかないのだから。他に持っていけるものはない――紙幣もクレジットカードも金貨も。
あなたが肉体を捨てて、これらのより高い意識の領域に移住するとき、そういった地上の事物はすべて無意味となる。あなたがこうした持ち物を捨ててこの世界から出ていくとき、どうなるであろうか? あなたの記憶だけがあなたの伴侶となる。
そしてそのときあなたは、唯一肝心のものは、あなたが地上で肉体をもっていたとき、いかに多くの愛を分かち合うことができたかであったことを理解する。 |